高校選びでは「少しでも偏差値の高い高校へ行くべき」と考える方が多いのですが、上位で入る場合と下位で入る場合には、それぞれメリットとデメリットがあります。
上位で入る高校
自分の学力に対して余裕のある高校に、上位の成績で入るケースです。
メリット
- 授業についていきやすい:高校の授業は中学より進度が速く難しくなりますが、学力に合った学校なら余裕を持って理解できる
- モチベーションを維持しやすい:「できる側」にいるほうが自信を持って勉強を続けられ、成功体験も積み重ねやすい
- 評定(内申)が取りやすい:テストで安定して高得点を取れるため、評定も高くなりやすい
- 指定校推薦を狙いやすい:評定が高ければ選択肢が広がる
- 受験で使わない教科にも苦労しにくい:高校卒業には受験で使わない教科の単位も必要だが、授業をしっかり受けていれば赤点になりにくい
デメリット
- 学校の知名度は少し下がる場合がある(「もう少し上の高校に行けたのに」と思われることも。ただし学習面ではなく世間体の問題)
- 周囲の学習レベルがやや低く、難関大学を目指す場合は刺激が不足することがある(塾や模試で自分の立ち位置を確認しながら勉強すれば十分対応できる)
下位で入る高校
自分の学力に対して背伸びをした高校に、下位の成績で入るケースです。
メリット
- 学校のブランド力が高く、周囲からの評価も高くなることがある
- 周囲のレベルが高く、難関大学を目指す生徒も多いため、刺激を受けやすい
デメリット
- 授業についていくのが大変:進度が速く内容も高度なので、毎日の復習が欠かせない
- モチベーションを維持しにくい:周囲との差を感じ、自信を失う生徒も少なくない
- 評定が取りにくい:同じ実力でも、周囲のレベルが高いため評定は伸びにくい
- 指定校推薦が不利になる:評定が低くなるため利用しにくい
- 受験に使わない教科にも多くの時間を使う:たとえば私立文系志望で数学を受験に使わなくても、卒業には数学の単位が必要。上位校は赤点の基準も高く、数学に勉強時間の半分以上を費やしていた生徒もいた
特に注意したい生徒
定期テストの点数に比べて、内申点だけが高い生徒です。こうした生徒は、内申点ではなく、実際の学力(テストの点数)を基準に高校を選ぶことをおすすめします。内申点だけでワンランク上の高校へ進むと、授業についていけず、高校生活が苦しくなる可能性があります。
反対に、内申点は低くても、実力テストや模試では点数が取れる生徒は、難関校にチャレンジする価値があります。実力に比べて易しい高校に進むと、周囲とのレベル差が大きくなり、本来の力を十分に伸ばせないこともあります。
結論
進学校を選ぶ場合は、内申点よりも実際の学力(偏差値・模試・実力テスト)を重視して高校を選ぶことをおすすめします。内申点が高いという理由だけで実力以上の高校に進むと、高校生活や大学受験で苦労するケースは少なくありません。
高校は「入ること」がゴールではなく、「入ってから何を積み重ねるか」が最も大切です。高校生活を充実させ、その先の大学受験や将来につなげるためにも、自分の実力に合った学校選びをしてください。
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