「しょうゆを買ってきて」と頼まれたら、しょうゆを買ってくるのは簡単です。では「茶杓(ちゃしゃく)を買ってきて」と言われたらどうでしょうか。茶杓がどういうもので、どこで売っているのかがわからなければ、買い物に出かけても見つけられません。この場合の正解は、買い物に行く前に、人に聞くか調べることです。
国語のテストでも、これと同じことが起こっています。
正解をイメージせずに、答えを探してはいけない
「傍線部Aとあるが、その理由を本文中から〇字で抜き出して答えなさい」という問題で、頭の中に理由が思い浮かんでいる人は、それと同じことを言っている場所を探すだけです。しかし、本文の内容が理解できておらず、理由を自分の言葉で説明できないまま探し始めても、何を探しているのかがわからないので、正解は見つけられません。
選択肢の問題も同じです。正解をイメージできていないのに選択肢から探そうとしても、迷うだけです。反対に、正解をしっかりイメージできている人は、すぐに正解を見つけられます。
解くときの3ステップ
- 本文をよく読んで、筆者の言っていることを理解する
- 設問に対して、自分の言葉で答えを用意する(本文に書いてあったことを、自分の言葉で表現する)
- 本文中のどこにそのことが書いてあったかを探す
「自分の言葉で答えを用意する」力をつけるには
ステップ②ができるようになるための方法は3つあります。
① 国語の問題と思わず、会話として考える
かしこまって考えず、日常会話だと思って簡単な言葉で表現してみます。そう考えれば、自分なりの言葉で答えられる子はたくさんいます。小論文も同じで、堅く考えると思考が止まってしまいますが、話し言葉でよいなら何か書けるものです。堅い言葉への置き換えは、後からやる作業です。
② 読書量を増やす
読書に限らず、知っている単語や背景知識がなければ、買い物の例と同じで「何を頼まれているのか」さえわかりません。物知りで教養があるほど、国語は有利になります。
③ 演習を繰り返す
答えはまず会話レベルで考えるのが正解ですが、最終的には、国語で求められる形式に合わせて解答を作り直す必要があります。基本は本文中の言葉を抜き出すこと、文末表現を問われ方に合わせることなどです。そのほかにも、問題文には書かれていない暗黙のルールがいくつもあります。それを身につけるには、演習と、教えてくれる先生が必要です。
国語こそ、教えてもらったほうが早い教科
私自身は教えてくれる先生がおらず、自分で勉強しましたが、国語こそ、教えてもらったほうが確実に早いと感じています。答えを見るだけでは、なぜその答えが正解で、自分の答えがなぜ間違っているのかを、自分で検証できない教科だからです。
ほかの教科は、解答や参考書、インターネットで調べれば理解できることが多くあります。ただ、その「調べればできるところ」でつまずいている人が多く、国語の質問までなかなか行き着かないのが実情です。国語の質問は、いつでもお待ちしています。