ご注意:この記事は2023年1月に書いた内容を整理したものです。2025年1月の共通テストからは新課程(教科「情報」の追加など)に入っています。最新の出題教科・形式は、大学入試センターの公式情報でご確認ください。
共通テストとセンター試験では、何が変わったのでしょうか。結論から言うと、一番大きく変わったのは英語です。英語以外の教科は、見た目の変化はあっても、本質はほとんど変わっていません。
英語以外の教科:見た目は変わっても、本質は同じ
共通テストには「できるだけ現実生活でも利用できそうな学びにする」というテーマがあり、各教科がそれに合わせようとしています。しかし、たとえば数学の三角比は、日常生活で使う場面がほとんどありません。生徒が現実世界とのつながりを感じ取れるように工夫して作問されていても、三角比は三角比です。やるべきことは従来どおり、三角比を本質から理解することに変わりありません。
「あれが変わった、これが変わった」という情報に振り回されるのではなく、各教科の本質をつかんでおけば、出題形式の変化には対応できます。
英語:確かに変化があった
英語は、学術的な文章を読む力よりも、一般社会のさまざまな場面で英語を実用できる力を重視する方向に寄せられています。具体的には次のとおりです。
- 直接文法事項を問う問題がなくなった
- 文章量が増えた
- 日常生活に役立つ学力が問われるようになった
- 結果として、各大学が行う個別試験との差が広がった
では、対策は変えるべきか?
| 志望のタイプ | 対策の方向性 |
|---|---|
| 共通テストが不要な私立大学が本命 | 早めにその大学の過去問を入手して対策する。これまではセンター試験対策の延長線上に私立対策があったが、両者の差が広がったため。学校のカリキュラムでは対応しないので、個人で進める必要がある |
| 共通テスト受験が前提 | センター試験以上に、与えられた文章から、多少アバウトでも必要な情報をより早く引き出す練習が必要。偏差値60以上でも半年以上前から、偏差値50前後なら1年以上前から。それ以下はまず基礎固めから |
| 国公立志望 | 共通テスト=日常生活で使う英語、二次試験=学術的文章と、扱う英文の性格が違う(センター試験のころより差が広がった)ため、両方の対策が必要 |
大切なのは「なぜ?」と問い続けること
どの教科でも、学習内容に「なぜ?」と問い、参考書やネット、先生を使って自分で答えを出していけば、自然と各教科の本質にたどり着けます。本質がわかれば、どんな形式にも応用できるので、出題形式の変化に右往左往する必要はありません。ネットやニュース、本に書いてあることを鵜呑みにせず、自分の目で見て、自分の頭で考えることを大切にしてください。