志望理由書で一番大事なポイントは、過去ではなく未来のことを書くことです。
「理由」を過去に探すと行き詰まる
「理由」「動機」と聞くと、多くの人は過去の出来事を思い浮かべます。それ自体は間違いではありませんが、志望理由を過去だけに見出そうとすると、すぐに行き詰まってしまいます。
なぜこの大学に行きたいのか。その答えは、過去ではなく未来にあります。自分はこれからどのような人生を送りたいのか、そのために何を学びたいのか。求められているのは、あなたのビジョンです。
「なぜこの大学なのか」の組み立て方
どの大学も、「うちはこういうことを大切にしています」という理念や、「こんなことが学べます」というカリキュラムを外に示しています。その発信をしっかり受け止めたうえで、次の流れで書きます。
- 私は将来こうなりたい(ビジョン)
- そのために、こういうことを学びたい
- 貴学はこういうことを大切にしている/こういうカリキュラムを受けられる
- だから、他の大学ではなく貴学に入りたい
この流れに加えて、これまで何をしてきたか(過去)がつながっていれば、さらによい志望理由書になります。
ネタがないと悩む人へ
書くことがなくて困る人もいますが、書くのは過去ではなく未来です。10代であれば可能性は無限大で、いかようにも書けるはずです。そのうえで、「なぜそういう未来を思い描くようになったのか」を、特別なことではなく等身大のエピソードで書けば十分です。
特別なことを書こうとすると、みんな似たり寄ったりになり、その人の魅力は伝わりません。等身大の本当のことを書くほうが、かえって個性が出ます。
「本当のこと」は、相手ありき
本当のことを書くといっても、ただ自分の願望を書けばよいわけではありません。志望理由書は読み手(大学)がいてはじめて成り立つものです。相手のニーズをきちんと理解したうえで、そのニーズに合った本当のことを書く。ここが高校生にとっては難しいところです。ある意味、初めて社会と向き合う経験になるからです。