中学1年 国語科 教材別テスト① 模範解答・解説
詩「朝のリレー」(谷川俊太郎)/光村図書『国語1』
【このテストの使い方】 本文は載せていません。教科書『国語1』の「朝のリレー」のページを開いたまま解答します。行番号は詩の一行目から順に①②③…と数えたものです。教科書を見ながら解くので、「読んで答えを探す力」ではなく「詩のしくみと表現を理解しているか」を確かめるテストになっています。
配点一覧
観点大問内容配点
知識・技能
50点
一漢字の読み書き(20問)1点×20=20点
二漢字の知識(総画数・部首の位置・部首名)2点×5=10点
三A 日本語の音声(母音・子音・アクセント)/B 語句(同音異義の熟語を使った短文完成)2点×10=20点
思考・判断・表現
50点
四詩「朝のリレー」の読解50点
合計100点
【出題のねらい】 ① 詩の形式(口語自由詩)と連という用語を正しく覚えているか。
② 「朝/夜」を表す語句を手がかりに、地球上の時差という設定を読み取れるか。
③ 前半の具体的な情景描写と、後半の抽象的なまとめという構成の対比に気づけるか。
④ 「リレー」「バトン」という比喩(擬人法的な見立て)が何をたとえているかを説明できるか。
⑤ 指示語(それ)と、ひらがなの言葉(いわば・ひととき)の意味を文脈から判断できるか。
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一 漢字の読み書き(1点×20=20点)
①おせん②がんこ
③すみ(やか)④くのう
⑤くわだ(てる)⑥あざ(やかな)
⑦びょうしゃ⑧あんたい
⑨かいほう⑩だぼく
⑪童謡⑫傑作
⑬悪癖⑭頭髪
⑮超人⑯明星
⑰懸命⑱愉快
⑲複雑⑳衝撃
【注意したい字】 ⑬「悪癖」の「癖」は、やまいだれの中が「辟」。⑯「明星」は「みょうじょう」と読む特別な読み方(「明けの明星」は夜明け前の金星)。⑰「懸命」を「賢明」と書くと別の意味(かしこいこと)になる。⑳「衝撃」の「衝」を「衡」と書かない。
二 漢字の知識(2点×5=10点)
問解答解説
(1)ア → エ → ウ → イ疲=10画(やまいだれ5+皮5)、眺=11画(目5+兆6)、琴=12画(玨8+今4)、輝=15画(光6+軍9)。【完答】
(2)ア(へん)「悩」の部首は「忄(りっしんべん)」。左側にあるので「へん」。
(3)カ(にょう)「起」の部首は「走(そうにょう)」。左から下へ回りこむ形なので「にょう」。
(4)こころ「思」の部首は「心」。下にあるので正式には「こころ(したごころではない)」。
(5)りっとう「利」の部首は「刂」。「刀」が立った形なので「りっとう」。
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三A 日本語の音声(2点×5=10点)
問解答解説
(1)母音日本語の母音は a・i・u・e・o の五つ。
(2)子音日本語の音は、ふつう〈子音+母音〉の組み合わせでできている(例:k+a=か)。
(3)アクセント語の中の音の高低がアクセント。文全体の調子は「イントネーション」で、区別して覚える。
(4)文の最後を上げる(とよい。)「文末を上げて発音する」なども可。質問や疑いを表すときは文末を上げる。八字。
(5)イ強調したい言葉は、ゆっくり・はっきり・やや強く発音する。前後に間(ま)をおくのも効果的。
三B 語句・短文完成(2点×5=10点)
問解答解説
①発展ものごとがより大きく、さかんになること。
②展望「将来の展望」=これから先の見通し。④の「眺望」と区別する。
③放出ためこんでいたものを外に出すこと。
④眺望「眺望」=遠くまで見わたしたときの景色そのもの。実際の景色には「眺望」を使う。
⑤捻出苦心してお金や時間をつくり出すこと。語群の「シンコウ(振興)」は使わない。
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四 詩「朝のリレー」の読解(50点) その1
問解答解説
(1)
3点
口語自由詩用いる言葉で「口語詩/文語詩」、形式で「定型詩/自由詩」に分ける。この詩は現代の話し言葉で、音数の決まりもないので「口語自由詩」。
(2)
3点
谷川俊太郎「俊」「郎」の字に注意。ひらがなで書いたものは不可。
(3)
4点
きりんの夢 ・ 寝がえり「夢を見る」「寝がえりをうつ」のはどちらも眠っているとき。順不同。【完答】
(4)
4点
朝もや ・ 朝陽「朝もや」は明け方に立ちこめるもや、「朝陽」は朝日。順不同。【完答】
(5)
3点
ウ「いわば」=「言ってみれば・例えるならば」。実際に守っているのではなく、たとえとして言っている。
四 詩「朝のリレー」の読解(50点) その2
問解答解説
(6)
6点
(例)地球ではいつもどこかで朝がはじまっているということ。(26字)前半は、カムチャツカ・メキシコ・ニューヨーク・ローマという四つの具体例を並べたうえで、⑨⑩行目でそれらをまとめている。まとめの二行の内容を書けばよい。
(7)
3点
エ「交替で」は時差のこと。眠っている人のかわりに、朝をむかえた人が起きている。世界の人々が朝でつながっているという意味。アは「自然」が、イ・オは詩にない内容。
(8)
3点
イ「ひととき」=ちょっとの間。「一時間」と決まった長さではない。
(9)
4点
目覚時計のベル直前の⑮行目の内容を指す。七字ちょうどで抜き出す。「目覚時計」(4字)だけでは不可。
(10)
2点×3
ア 眠る
イ だれか(誰か)
ウ 朝をむかえている(8字)
「あなたが眠るとき、地球のどこかではだれかが朝をむかえている」という時差の関係をまとめる。ウは「朝をむかえる」「目を覚ましている」なども可。
(11)
4点
ぼくら ・ あなた前半は「若者・娘・少女・少年」と他人を指す言葉ばかりだが、後半で「ぼくら」「あなた」と読者をふくむ言葉に変わる。順不同。【完答】
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四 詩「朝のリレー」の読解(50点) その2(つづき)
問解答解説
(12)
7点
ア 朝をリレーする(7字・2点)
イ バトン(2点)
ウ 朝(1点)
エ ウ(具体的)(1点)
オ ア(抽象的)(1点)
イは詩に出てこない言葉を自分で考える問題。リレー競技から連想する「バトン」が入る。ウは⑭〜⑰行目から一字で抜き出す。エ・オは、前半=四つの国の具体的な情景、後半=「地球」「ぼくら」という抽象的なまとめ、という構成の対比。
知識・技能 50点 / 思考・判断・表現 50点 / 合計 100点
【採点基準】記述問題 (6) ①「地球(世界)では」という場所、②「いつもどこかで」という時間、③「朝がはじまっている」という内容、の三つがそろって6点。①または②が抜けていれば4点。③だけなら2点。字数(20〜28字)をはずれたものは2点減。文末が「〜こと。」でないものは1点減。
(10)ウ 「朝をむかえている」「朝になっている」「目を覚ましている」など、〈あなたが眠っている時刻に、その人は朝である〉という関係が書けていれば正解。字数(5〜8字)をはずれたものは不可。
(12)イ 「バトン」のみ正解。「たすき」は駅伝のものなので不可とする。
【この教材で落としやすいポイント(8つ)】
  1. 「口語自由詩」を五字で答える。 「自由詩」「口語詩」だけでは不十分。〈言葉=口語/文語〉と〈形式=自由/定型〉を必ずセットで覚える。
  2. 連(れん)と行の区別。 まとまりが「連」、一行が「行」。「段落」と書かないこと。
  3. 抜き出しは字数ちょうどで。 (3)は「きりんの夢」(5字)、(9)は「目覚時計のベル」(7字)。前後を一字多く書くだけでバツになる。
  4. 「いわば」は「例えるならば」。 「いわば」を「言わなければ」と読みちがえないこと。「交替で地球を守る」は本当に見張っているのではなく、たとえ。
  5. 「ひととき」は短い時間。 「一時」という漢字から「一時間」と考えてしまう人が多い。
  6. 指示語は必ず直前をさがす。 「それ」(⑯行目)は、すぐ前の⑮行目「目覚時計のベル」。あとの「あなたの送った朝」を答えにしないこと。
  7. 前半=具体/後半=抽象。 四つの国名が並ぶ前半が具体的、「この地球」「ぼくら」でまとめる後半が抽象的。逆に答える人が多い。
  8. 「ぼくら」「あなた」に気づく。 遠い国の話が、読者自身の話に変わるしかけ。この二語が詩のテーマをささえている。
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