中学1年 国語科 教材別テスト③ 模範解答・解説
「ちょっと立ち止まって」(桑原茂夫)/光村図書『国語1』
【このテストの使い方】 本文は載せていません。教科書『国語1』の「ちょっと立ち止まって」のページを開いたまま解答します。この教材には絵(図版)がついているので、必ず教科書の図を見ながら解くことが大切です。段落番号は、形式段落を上から順に①②③…と数えたものです。
配点一覧
観点大問内容配点
知識・技能
50点
一漢字の読み書き(20問)1点×20=20点
二文法(文の成分=主語・述語・修飾語・接続語・独立語)2点×7=14点
三語句・漢字の知識(同音異義・部首名・慣用句・四字熟語・対義語・熟語の組み立て)2点×8=16点
思考・判断・表現
50点
四「ちょっと立ち止まって」の読解50点
合計100点
【出題のねらい】 ① 文の成分(主語・述語・修飾語・接続語・独立語)を文の中から見つけ出せるか。
② 「ルビンのつぼ」の図について、どこに目をつけると何が見えるのかを言葉で説明できるか。
③ 「一方が見えているときは他方は見えない」という、この教材の中心となる考えをつかめているか。
④ 「ルビンのつぼ」・「橋と少女」といった複数の具体例が、筆者の主張を支えるために並べられていることに気づけるか。
⑤ 筆者の主張(=ふだんはひと目見たときの印象にとらわれがち。見るものや見方を変えれば新しい発見がある)を、自分の言葉で字数内にまとめられるか。
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一 漢字の読み書き (1点×20=20点)
番号解答番号解答
①さっかく⑪背景
②りんかく⑫注目
③しゅんじ⑬意識
④はあく⑭複数
⑤せんさい⑮距離
⑥かく(れる)⑯望遠鏡
⑦うなが(す)⑰表面
⑧ばくぜん⑱模様
⑨けいこう⑲魅力
⑩せんめい⑳発見
小計 20点
【注意したい字】 ④「把握」は「はあく」。「はにぎ」「はこう」としないこと。⑥⑦は送りがなまで必要。⑪は「背影」と書く誤りが多い(景色の「景」)。⑮「距離」はどちらもむずかしい字。「巨離」「距難」に注意。⑯「望遠鏡」の「鏡」は金へん。⑲「魅力」の「魅」は、きへんではなく「鬼」が入る。
二 文の成分 (2点×7=14点)
A 校庭の/大きな/桜が/とても/美しい。  B はい、/私が/昨日/図書室の/本を/借りました。  C 雨が/降った。/ところが、/試合は/中止に/ならなかった。
番号解答解説
(1)桜が「何が美しいのか」=桜が。「校庭の」は修飾語なので主語ではない。
(2)美しい。述語はふつう文の最後にある。「どんなだ」にあたる部分。
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二 文の成分 (2点×7=14点) (つづき)
番号解答解説
(3)美しい「とても」は程度を表す修飾語。修飾するのは「美しい」。「桜が」ではない。
(4)はい応答・あいさつ・よびかけ・感動を表す語は独立語。読点をふくめて「はい、」と書いても正答。
(5)私が「だれが借りたのか」=私が。
(6)接続語前の文と後の文をつなぐ成分。漢字三字で「接続語」。「接続詞」は品詞名なので、ここでは×とする。
(7)イ「雨が降った」のに「中止にならなかった」と、予想とは反対の内容が続く。「ところが」は逆接の接続語。
小計 14点
三 語句・漢字の知識 (2点×8=16点)
番号解答解説
(1)講演どちらも「こうえん」。「後援」「公演」「好演」でも正答とする。
(2)こざとへん「隠」の部首は「阝」(左側)。右側につく「阝」はおおざと(例:都・郡)。左右で名前が変わることに注意。
(3)にんべん「促」の部首は「亻」。「足」ではない。
(4)うおへん「鮮」の部首は「魚」。「羊」ではない。
(5)イ「目を疑う」=見たものが信じられないほどおどろくこと。「ちょっと立ち止まって」の内容ともつながる慣用句。
(6)じゅうにんといろ「十人十色」=人それぞれ考え方や好みがちがうこと。「じゅうにんじゅっしょく」は×。
(7)単純複雑 ⇔ 単純。「簡単」でも意味は近いが、対義語としては「単純」を正答とする。
(8)ウ「読書」=「書を読む」。下の字が上の字の目的・対象になる組み立て。「登山」=「山に登る」で同じ。ア高低は反対の意味、イ岩石は似た意味、エ青空は修飾の関係。
小計 16点 / 知識・技能 合計 50点
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四 「ちょっと立ち止まって」の読解 (50点)
番号解答解説・採点のポイント
(1)
4点
ア「ルビンのつぼ」は、白い部分に注目するとつぼ、黒い部分に注目すると向き合う二人の顔が見えてくる絵。何に注目するかで見えるものが変わることを示す例。イ〜エは本文と無関係。
(2)
4点
(例)中央の白い部分。(8字)「中央(真ん中)」+「白い部分」の二語がそろって4点。どちらか一方なら2点。十字を超えたら−1点。
(3)
4点
(例)左右の黒い部分。(8字)「左右(両側)」+「黒い部分」の二語がそろって4点。(2)と(3)で「白」「黒」が逆になっていたら両方とも0点。
(4)
4点
イこの教材の中心となる考え。二つの見方は同時には成り立たない(つぼが見えているときは顔は見えない)。アは「同時に見られる」としているので×。ウ・エは本文に書かれていない。
(5)
4点
ア「ルビンのつぼ」と同じような経験が、日常生活でもよくあることを示す例。目が少女に引きつけられると橋や池などが背景になり、逆に橋の形に注目すると、その上を通る人などが背景になる。つまり何に注目するかで、見えるものと背景になるものが入れかわるということ。
(6)
2点×2
=4点
しかし…イ
このように…オ
「しかし」は前の内容と逆のことを述べる=逆接。「このように」はそれまでの内容を受けてまとめ、言いかえる働き。
(7)
4点
イ説明文では、具体例は主張を支える根拠になる。身近な例を重ねることで、読者は「たしかにそうだ」と納得しやすくなる。
(8)
4点
イ「話題(ルビンのつぼ)の提示」→「具体例(橋と少女・若い女性とおばあさんの絵など)」→「筆者の考え(見るものや見方を変えてみよう)」という尾括型に近い構成。
(9)
6点
(例)ひと目見たときの印象にとらわれ、他の見方に気づきにくいこと。(30字)「印象」という語が入っていること(必須)+「印象にとらわれる(縛られる)」(3点)+「他の見方に気づきにくい/見方を変えようとしない」(3点)で6点。「印象」が抜けていれば最大3点。二十〜三十字から外れたら−1点。
(10)
7点
(例)ちがう見方がないかと考え、ものの新しい面を見つけようとすること。(32字)「いったん見るのをやめて考える・見方を変えてみる」(4点)+「新しい面・ちがう姿を見つける」(3点)の二点で採点。「ゆっくり歩く」「休む」のように字面どおりに答えたものは0点。二十五〜三十五字から外れたら−1点。
(11)
5点
ア・ウ・エイ…「本当の姿」が一つあるとは述べていないので×。オ…筆者の主張と正反対なので×。ア・ウ・エの三つそろって5点(完答)。一つでも欠けたり余ったりすれば0点。
思考・判断・表現 合計 50点 / 総合 100点
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【この教材で落としやすいポイント(8つ)】
  1. 「ルビンのつぼ」は、中央の白=つぼ/左右の黒=二人の顔。白黒を逆に覚えないこと。
  2. 二つの見方は同時には見えない。この一文がこの教材の核心。
  3. 「橋と少女」の例は、注目したものが目立ち、ほかのものが背景になるという、ルビンのつぼと同じ経験を日常で示したもの。「人によって見え方がちがう」話とまちがえやすい。
  4. 絵の例も月の例も、すべて筆者の主張を支えるための具体例。例そのものが言いたいことではない。
  5. 題名「ちょっと立ち止まって」は比喩。「歩くのをやめる」という意味ではなく、「見方を変えて考えてみる」という意味。
  6. 筆者は「一つの見方が正しい/まちがい」とは言っていない。「どちらも成り立つ」と言っている。
  7. 最後の段落は、絵の話からものの見方全般へと話が広がった、一般化された主張になっている。
  8. 文の成分では、「とても」が修飾するのは述語(美しい)。主語を答えてしまう誤りが多い。
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