中学1年 国語科 教材別テスト② 模範解答・解説
「ダイコンは大きな根?」(稲垣栄洋)/光村図書『国語1』
【このテストの使い方】 本文は載せていません。教科書『国語1』の「ダイコンは大きな根?」のページを開いたまま解答します。段落番号は、形式段落を上から順に①②③…と数えたものです。教科書を見ながら解くので、「本文のどこに何が書いてあるか」をたどる力と、「段落のつながり・筆者の主張」をとらえる力を確かめるテストになっています。
配点一覧
観点大問内容配点
知識・技能
50点
一漢字の読み書き(20問)1点×20=20点
二文法(文節の数・単語の数)2点×8=16点
三漢字・語句の知識(同音異義・部首名・慣用句・四字熟語)2点×7=14点
思考・判断・表現
50点
四「ダイコンは大きな根?」の読解50点
合計100点
【出題のねらい】 ① 「文節」と「単語」の区切り方を区別して数えられるか。
② 問い(②段落)と答え(⑩段落・結論)の対応をとらえられるか。
③ ダイコンの「根」と「胚軸」という二つの器官の違いを、味・役割の両面から説明できるか。
④ 接続語と段落のはたらきから、文章全体の構成(序論・本論・結論)をつかめるか。
⑤ 「細胞を破壊すると辛みが強くなる」という知識を、調理という具体的な場面に当てはめて書けるか。
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一 漢字の読み書き (1点×20=20点)
番号解答番号解答
①たくわ(える)⑪簡単
②けいい⑫瞬間
③いせき⑬架空
④うるわ(しい)⑭投影
⑤してき⑮束縛
⑥ろしゅつ⑯器官
⑦おんけい⑰吸収
⑧しんしゅく⑱比較
⑨さいばい⑲知恵
⑩はかい⑳豊富
小計 20点
【注意したい字】 ①は送りがな「える」まで書けていないと×。④「麗しい」も「しい」が必要。⑯は「器管」「気管」と書く誤りが多い(ダイコンの話では「器官」=体の部分)。⑱「比較」の「較」は車へん。「校」と書かない。⑲「知恵」を「知慧」「智恵」と書いたものは、教科書表記に合わせて×とする。⑮「束縛」の「縛」は糸へん。
二 文法(文節の数・単語の数) (2点×8=16点)
番号解答区切り方(解説)
(1)5文節城山中学校から/本山駅まで/歩いて/十分ぐらい/かかる。
(2)6文節私の/町には、/大きな/公園が/いくつも/ある。
(3)5文節この/掃除機は/ほこりを/よく/吸い取ります。
(4)7文節私たちは、/校外学習で/東山動植物園に/行く/計画を/立てて/いる。 ※「立てて」と「いる」は補助の関係で別の文節。
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二 文法(文節の数・単語の数) (2点×8=16点) (つづき)
番号解答区切り方(解説)
(5)7単語東海地方/も/そろそろ/梅雨/に/入り/ます。
(6)8単語昨夜/は/遅く/まで/勉強/を/し/た。
(7)12単語父/は/いす/に/座っ/て/新聞/を/じっくり/読ん/で/いる。
(8)11単語僕/は/風邪/を/ひい/て/夏祭り/に/行け/なかっ/た。
小計 16点
【文節と単語の見分け方】 文節…「ネ」を入れて切れるところで区切る。自立語1つ+付属語で1文節。
単語…それ以上分けられない言葉。助詞(は・を・に・も・まで・て)・助動詞(ます・た・なかっ)・補助動詞(いる)は、それぞれ1単語として数える。
まちがいが多いのは、「座って」=座っ/て(2単語)、「行けなかった」=行け/なかっ/た(3単語)のように、活用する語+助詞+助動詞がつながった形。
三 漢字・語句の知識 (2点×7=14点)
番号解答解説
(1)特徴どちらも「とくちょう」。「特長」=すぐれている点/「特徴」=目立つ点。意味のちがいも覚える。
(2)てへん「抑」の部首は「扌」。手の動作を表す漢字につく。
(3)まだれ「庫」の部首は「广」。「店・庭・床」も同じ。まだれ「广」と、やまいだれ「疒」を混同しないこと。
(4)ウ「辛酸をなめる」=つらく苦しい思いや体験をすること。
(5)エ「抑制」=おさえつけて、とどめること。「抑」は「おさえる」。
(6)イ「舌を巻く」=非常に感心し、おどろくこと。「言葉が出ない」ほどおどろく、というイメージ。
(7)いくどうおん「異口同音」=多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。「いこうどうおん」は×。
小計 14点 / 知識・技能 合計 50点
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四 「ダイコンは大きな根?」の読解 (50点)
番号解答解説・採点のポイント
(1)
4点
つまり②段落の「ダイコンの白い部分は、本当にすべて根なのだろうか」という問いに対し、「つまり、ダイコンの上の部分は胚軸で、下の部分が根なのである」という形でまとめられた一文を探す。初めの三字だけを書く。
(2)
4点
双葉・根・胚軸
(順不同)
カイワレダイコンの観察から、「葉(双葉)」「胚軸」「根」の三つの器官を読み取る。三つそろって4点(完答)。一つでも欠けていれば0点。「茎」は×。
(3)
5点
(例)胚軸で、水分が多くあまい。
(13字)
「どこの器官か(胚軸)」+「どんな味か(水分が多くあまい・あまみがある)」の二点そろって5点。一点のみなら3点。「根」と答えたものは0点。十五字を超えたら−1点。
(4)
3点×2
=6点
(例)
①水分を葉に送る役割。(10字)
②栄養分を根に送る役割。(11字)
胚軸は、根が吸い上げた水分を葉へ、葉で作った栄養分を根へ運ぶ(送る)通り道。向きが逆でも、「水分」「栄養分」の二語をふくみ、「送る(運ぶ)役割。」の形になっていれば正答とする。字数(八〜十三字)から外れたら−1点。
(5)
4点
ア辛み成分は、根に運ばれてきた栄養分を、害をあたえるものから守るために蓄えられている。イ・エは本文にない内容、ウは「おいしくするため」ではないので×。
(6)
2点×2
=4点
例えば…オ
また…ウ
「例えば」は具体例をあげて説明する=説明・補足。「また」は前の内容に並べて付け加える=並列・累加。
(7)
4点
イ⑦段落は、上(胚軸)と下(根)の辛みの強さを比べて、その違いを説明している段落。「まとめて結論へ導く」のは最後の段落なのでウは×。
(8)
6点
(例)ダイコンの下の部分を使って、力強く直線的に下ろす。(20字)「下の部分(根の部分)を使う」(3点)+「力強く/細胞を壊すように下ろす」(3点)の二点で採点。「ゆっくり」「円を描くように」は辛みを弱める方法なので、書いていたらその分は0点。十八〜二十五字から外れたら−1点。
(9)
5点
イ・ウア…辛み成分の量は部分によって異なるので×。イ…下の部分のほうが上の部分より辛み成分が約十倍多いので○。ウ…辛みとして働くには細胞が壊れる必要があるので○。エ…辛み成分は乾燥を防ぐものではなく、栄養分を守るためのものなので×。オ…根が太く育ちやすくなるとは述べていないので×。イ・ウの二つそろって5点(完答)。
(10)
4点
序論…1・2
本論…3〜9
結論…10
①②で話題と問いを示し(序論)、③〜⑨で胚軸と根のちがい・辛みのしくみを説明し(本論)、⑩でまとめと主張を述べる(結論)。三つそろって4点(完答)。
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四 「ダイコンは大きな根?」の読解 (50点) (つづき)
番号解答解説・採点のポイント
(11)
4点
(例)身近な野菜も植物として観察すると、新しい魅力や発見があるということ。(34字)「観察」という語が入っていること(必須)+「身近なもの・ふだん食べているもの」+「新しい発見・おもしろさがある」の内容で4点。「観察」が抜けていれば最大2点。二十五〜三十五字から外れたら−1点。
思考・判断・表現 合計 50点 / 総合 100点
【この教材で落としやすいポイント(8つ)】
  1. ダイコンの白い部分はすべて根ではない。上=胚軸/下=根。ここを逆に覚えている生徒が毎年いる。
  2. 胚軸はあまい・根は辛い。味と器官の組み合わせをセットで覚える。
  3. 胚軸の役割は「ためる」ではなく「送る・運ぶ」(水分を葉へ、栄養分を根へ)。
  4. 辛み成分は、根に運ばれてきた栄養分を、害をあたえるものから守るために蓄えられている。「おいしくするため」は誤り。
  5. 辛み成分は細胞が破壊されると生まれる。だから強くすりおろすほど辛くなる。
  6. 「文節」と「単語」は数え方がちがう。助詞・助動詞は単語では1つずつ数える。
  7. 抜き出し問題は指定された字数ちょうどでなければ×。数えてから書く。
  8. 結論の段落は、ダイコンの話で終わらず「身近なものも観察すると発見がある」という一般化された主張になっている。
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