中学1年 国語科 教材別テスト④ 模範解答・解説
「詩の世界」/光村図書『国語1』
【このテストの使い方】 本文(詩)は載せていません。教科書『国語1』の「詩の世界」のページを開いたまま解答します。大問四はどの詩を選んでもよい自由選択型です。そのため、模範解答には「正解の一つの形」ではなく採点基準(ルーブリック)を示しています。選んだ詩がちがっても、同じ基準で採点できるようにつくられています。
配点一覧
観点大問内容配点
知識・技能
50点
一漢字の読み書き(20問)1点×20=20点
二詩の表現技法の用語(擬人法・直喩・隠喩・反復・倒置法・体言止め・対句・口語自由詩)2点×8=16点
三語句・漢字の知識(同音異義語・部首名・慣用句・四字熟語・対義語・熟語の組み立て)2点×7=14点
思考・判断・表現
50点
四詩の鑑賞(自分で選んだ一編について記述)50点
合計100点
【出題のねらい】 ① 詩を読むための用語(比喩・擬人法・反復・倒置法・体言止め・対句・口語自由詩)を正しく使えるか。
② 詩の中から表現の工夫を自分で見つけ出し、書き抜くことができるか。
③ その工夫がどんな効果をあげているかを、自分の言葉で説明できるか。
④ 詩の主題(作者が伝えたいこと)を、字数内にまとめられるか。
⑤ 自分の感想を、詩の言葉を根拠にして述べられるか(「なんとなく好き」で終わらせない)。
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一 漢字の読み書き (1点×20=20点)
番号解答番号解答
①ろうどく⑪光景
②よいん⑫印象
③ひびく⑬余白
④えがく⑭想像
⑤ひゆ⑮発想
⑥かんしょう⑯沈黙
⑦くりかえす⑰風景
⑧よむ⑱感覚
⑨やくどう⑲静寂
⑩せいりょう⑳鼓動
小計 20点
【注意したい字】 ⑤「比喩」は「ひゆ」。「ひたとえ」は×。⑧「詠む」は「よむ」。「読む」と書き分ける(詠む=歌や詩をつくる)。③④⑦⑧は、読みも送りがなの部分まで書いて正解(「ひび」「えが」だけでは×)。⑭「想像」と「創造」の書き分けに注意(ここは頭の中に思いえがく「想像」)。⑯「沈黙」の「沈」はさんずい。⑲「静寂」は「せいじゃく」。⑳「鼓動」の「鼓」は「つづみ」。
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二 詩の表現技法 (2点×8=16点)
番号解答解説・例
(1)擬人法例「風がささやく」「花がほほえむ」。人でないものに人の動作・気持ちを重ねる。
(2)直喩(明喩)例「雪のような肌」。「ようだ・みたいだ・ごとし」などの語がはっきり出る。「比喩」だけでは不十分なので×。
(3)隠喩(暗喩)例「君は太陽だ」。たとえの言葉を使わず、言い切る形でたとえる。
(4)反復(反復法)例「走れ 走れ 走れ」。リズムを生み、気持ちの強さを表す。「くり返し」でも正答。
(5)倒置法例「美しいなあ、この海は。」ふつうの語順を変えて、強調する。
(6)体言止め例「かがやく朝の光。」余韻を残し、印象を強める。
(7)対句(対句法)例「山は青く 海は広く」。似た組み立てを並べて調子を整える。
(8)口語自由詩現代の話し言葉(口語)で書かれ、音数や行数の決まりがない(自由詩)詩。「自由詩」だけ、「口語詩」だけでは不十分なので×。文語定型詩(昔の言葉+音数の決まりあり)と区別して覚える。
小計 16点
三 語句・漢字の知識 (2点×7=14点)
番号解答解説
(1)関心どちらも「かんしん」。「感心」=りっぱだと思う/「関心」=興味をもつ。問題文で「興味をもつこと」と意味を限定しているので、答えは「関心」のみ。
(2)ごんべん「詠」の部首は「言」。言葉に関わる漢字につく(詩・語・話なども同じ系統)。
(3)おと「響」の部首は「音」。部首名は「おと」。「ひびく」は×。
(4)ア「胸を打つ」=強く心を動かされること。詩の感想を書くときに使える表現。
(5)いちごいちえ「一期一会」=一生に一度だけの出会い。「いっきいっかい」は×。
(6)抽象具体 ⇔ 抽象。説明文でもよく出る対義語。
(7)ア「日没」=「日が没する」=主語と述語の関係。「国立」=「国が立てる」で同じ。イ読書は目的、ウ高低は反対、エ岩石は似た意味。
小計 14点 / 知識・技能 合計 50点
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四 詩の鑑賞 (50点) *自由選択型のため採点基準を示す
番号満点の条件採点基準(部分点)
(1)
4点
教科書「詩の世界」に実際に収められている詩の題名と作者名が、正しい表記で書かれている。題名2点/作者名2点。題名が無記入の場合、(2)以降も採点できないので0点とする(必ず書かせる)。教科書以外の詩を選んだ場合も0点。
(2)
2点
選んだ詩の連の数が正しい。連に分かれていない詩なら「一連」。正しければ2点、ちがえば0点。行の数を答えているものは0点(連=行のまとまり)。
(3)
8点
①比喩が使われている部分を、詩のとおりに正確に書き抜いている。
②「A(何)をB(何)にたとえている」の形で、AとBの両方が書けている。
書き抜き4点(表記のまちがいは−1点)/説明4点(AかBの一方だけなら2点)。
AとBが逆になっているものは説明部分0点。
代わりに擬人法・反復・倒置法・体言止めを選んだ場合は、書き抜き4点+技法名が正しければ4点。技法名のみでどの部分かを示していないものは4点止まり。
(4)
8点
①工夫された表現を一か所、正確に書き抜いている。
②その効果を、「〜ことで、〜という感じが伝わる」のように、表現と読者の受け取り方を結びつけて説明できている。
書き抜き3点/効果の説明5点。
効果の説明が「きれいだと思った」「印象的だった」のような感想だけで、表現と結びついていないものは2点。
「リズムがよくなる」「余韻が残る」「気持ちの強さが伝わる」「情景が目に浮かぶ」など、具体的な効果が書けていれば5点。
(5)
10点
詩全体をふまえて、作者が最も伝えたいこと(主題)が、25〜40字でまとめられている。主題の中心をとらえている…6点/言葉が具体的で、その詩でなければ書けない内容になっている…4点。
どの詩にも当てはまるような一般論(例「命は大切だということ」だけ)は6点止まり。
あらすじの要約になっているものは4点。字数から外れたら−1点。
(6)
10点
①詩の中の言葉や表現を具体的に引用している。
②その言葉からどう感じたか・考えたかを述べている。
③60〜80字に収まっている。
引用(詩の言葉を「 」で示すなど)…4点/自分の感想・考え…4点/文章としてのまとまり・字数…2点。
詩の言葉にまったくふれていないものは最大4点。
「おもしろかった」「よかった」だけで終わっているものは2点。字数から外れたら−1点。
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四 詩の鑑賞 (50点) *自由選択型のため採点基準を示す (つづき)
番号満点の条件採点基準(部分点)
(7)
8点
①音読の工夫が具体的(例:ここをゆっくり読む/ここで一度間を置く/くり返しの部分を少しずつ強くする/最後は声を落とす)。
②その理由が、詩の内容や表現と結びついている。
工夫4点/理由4点。
「気持ちをこめて読む」「大きな声で読む」などどの詩にも言えることだけなら工夫は2点。
理由が「そのほうがいいから」のように説明になっていないものは0点。
「反復の部分だから」「体言止めで終わるから」のように技法名を使って理由が言えていれば満点。
思考・判断・表現 合計 50点 / 総合 100点
【この教材で落としやすいポイント(8つ)】
  1. 連は「行のまとまり」。行数と混同しないこと。
  2. 直喩と隠喩のちがいは、「ようだ・みたいだ」があるかないか。「比喩」とだけ答えても正解にならない。
  3. 擬人法は比喩の一種だが、聞かれたら「擬人法」と答える。
  4. 倒置法は語順の入れかえ、体言止めは名詞で終わること。名前と中身をセットで覚える。
  5. 書き抜きは詩のとおりに。かなを漢字に直したり、句読点を勝手に足したりしない。
  6. 「何を何にたとえているか」は向きを間違えやすい。たとえられる側(本体)が先、たとえる側(比喩表現)が後。
  7. 主題はあらすじではない。「何が起きたか」ではなく「作者が何を言いたいか」。
  8. 感想は必ず詩の言葉を引用して書く。これが点数の分かれ目になる。
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