| 観点 | 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 知識・技能 50点 | 一 | 漢字の読み書き(読み10問・書き10問) | 1点×20=20点 |
| 二 | 故事成語(意味の選択5問・短文の空欄4問) | 2点×9=18点 | |
| 三 | 漢文の基礎(白文・書き下し文/返り点/送り仮名/故事成語とは) | 2点×6=12点 | |
| 思考・判断・表現 50点 | 四 | 「矛盾」の読解と故事成語の活用 | 50点 |
| 合計 | 100点 | ||
| 番号 | 解答 | 番号 | 解答 |
|---|---|---|---|
| ① | むじゅん | ⑪ | 辞典 |
| ② | するど(い) | ⑫ | 武器 |
| ③ | しょうにん | ⑬ | 関係 |
| ④ | じまん | ⑭ | 広告 |
| ⑤ | ゆらい | ⑮ | 主張 |
| ⑥ | くんどく | ⑯ | 疑問 |
| ⑦ | すいこう | ⑰ | 争う |
| ⑧ | しんちょう | ⑱ | 確かめる |
| ⑨ | つらぬ(く) | ⑲ | 補う |
| ⑩ | ほこ(らしい) | ⑳ | 利益 |
| 番号 | 解答 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ア | 五十歩百歩(『孟子』)…五十歩逃げた者が百歩逃げた者を笑っても、どちらも逃げたことは同じ。「少しはちがうが、本質は変わらない」。「よい意味で差がある」ととるのは誤り。 |
| (2) | イ | 蛇足(『戦国策』)…蛇の絵に足をかき足して負けた話から。「余計なつけ足し」。ウの「始める前の準備」は蛇足とは無関係。「蛇足」と(9)の画竜点睛(大切な仕上げ)は正反対の意味なので取りちがえに注意。 |
| (3) | エ | 漁夫の利(『戦国策』)…シギとハマグリが争っているところを漁師がまとめて捕らえた話。第三者が利益を得る点が要。ウの「助け合って得をする」は別の意味。 |
| (4) | ア | 四面楚歌(『史記』)…項羽が、四方から故郷の楚の歌を聞き、味方がいないことを知った話。「にぎやか」ではなく孤立を表す。 |
| (5) | ア | 推敲…詩の一字を「推す」か「敲く」か迷った話から、文章を何度も練り直すこと。字をきれいに書く意味ではない。 |
| (6) | ア(杞憂) | 杞憂…杞の国の人が「天が落ちてくる」と心配した話。必要のない心配。「心配していたが何も起こらなかった」という文脈に合う。 |
| (7) | イ(背水の陣) | 背水の陣(『史記』)…川を背にして陣を張り、退路を断って戦ったこと。もう後がない覚悟。 |
| (8) | ウ(呉越同舟) | 呉越同舟…敵対する呉と越の人が同じ舟に乗り合わせること。仲の悪い者が同じ場に居合わせる/協力せざるをえないこと。 |
| (9) | エ(画竜点睛) | 画竜点睛…竜の絵に最後に瞳(睛)を入れると竜が飛び去った話。最後の大切な仕上げ。「画竜点睛を欠く」で「仕上げが足りない」。使われなかったオ「朝三暮四」は「目先の違いにこだわって、結果が同じであることに気づかないこと」。 |
| 番号 | 解答 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ア | 白文=漢字だけの、何も手を加えていない漢文。「楚人有鬻盾与矛者」の形。 |
| (2) | ウ | 書き下し文=訓読文を、漢字と仮名で日本語の文として書き改めたもの。「楚人に盾と矛とを鬻ぐ者有り。」の形。白文に句読点・返り点・送り仮名をつけた段階が訓読文(イ)。 |
| (3) | ①→③→② | レ点は「すぐ下の一字を読んでから、その字にもどる」しるし。「我 読〈レ〉 書」=「我 書を読む」。①我→③書→②読の順。順序を「①②③」としたものは×。 |
| (4) | ①→③→④→② | 一二点は、二字以上へだてて上の字にもどるときに使い、「一」のついた字を読んでから、「二」のついた字にもどる。「我 読〈二〉 漢 文〈一〉」=「我 漢文を読む」。①我→③漢→④文(一)→②読(二)の順。レ点((3))は一字だけ下から上にもどる場合に使う、というちがいもおさえる。 |
| (5) | 送り仮名 | 訓読文で、漢字の右下に小さく片仮名で書き添える仮名。「有リ」「読マズ」の「リ」「マズ」など。助詞・助動詞・活用語尾を補い、日本語として読めるようにする。「おくりがな」とひらがなで書いたものも正答とする。「ふりがな」「返り点」は×。 |
| (6) | ア | 故事成語=中国の古典などに記された昔の出来事・物語(故事)から生まれ、今も使われている言葉。単なる二字熟語(ウ)や現代中国語の翻訳(エ)ではない。 |
| 番号 | 解答 | 解説・採点のポイント |
|---|---|---|
| (1) 3点 | ア | 「能く陥すもの莫し」=「突き通せるものはない」。盾の側からの自慢で、堅さにおいて並ぶものがないという意味。イ〜エは資料のどこにも書かれていない。 |
| (2) 3点 | ア | 「物に於いて陥さざる無し」=「突き通せない物はない」。二重否定なので、強い肯定(=どんな物でも突き通す=鋭さに並ぶものがない)になる。イ〜エは資料のどこにも書かれていない。 |
| (3) 5点 | (例)あなたの矛であなたの盾を突いたらどうなるのか。(23字) | 「商人自身の矛で、商人自身の盾を突く」(3点)+「どうなるのかと問うた」(2点)で採点。 「矛と盾のどちらが強いか」だけでは2点。「盾を買うか矛を買うか」など売買の話にしたものは0点。自分の商品同士をぶつけるという点が要。二十〜三十字から外れたら−1点。 |
| (4) 4点 | ア | 商人の二つの自慢は、どちらか一方しか本当であり得ない。客はその二つを組み合わせてぶつけることで、自慢がうそだと示した。だから鋭い。 |
| (5) 8点 | (例)どんな矛も通さない盾と、どんな物も通す矛は、同時に存在することができないから。(39字) | 「どんな矛も通さない盾」(3点)+「どんな物も通す矛」(3点)+「二つは同時には成り立たない/両方が本当にはなりえない」(2点)で採点。 「商人がうそをついていたから」だけは2点。「客がこわかったから」「言葉がわからなかったから」は0点。指定語「盾」「矛」の両方を使っていない解答は−2点。三十五〜四十五字から外れたら−1点。 |
| (6) 7点 | (例)商人の話のように、二つのことがらが食いちがい、同時には成り立たないこと。(36字) | 「二つのことがら(言葉・主張)が食いちがう」(4点)+「同時には成り立たない」(3点)で採点。 「矛と盾という武器のこと」のように語の由来だけを書いたものは0点。「まちがっていること」「うそのこと」だけでは2点(二つが同時に成り立たないという点が中心)。話とのつながり(商人の自慢/矛と盾の話から)にふれていれば加点対象。三十〜四十字から外れたら−1点。 |
| 番号 | 解答 | 解説・採点のポイント |
|---|---|---|
| (7) 6点 | (自由記述・固定解なし) ※例…「早ね早起きをすると言いながら夜ふかしをするのは矛盾している。」 | 【採点基準】 ・満点(6点)…「矛盾」が文法的に正しく使われ(「矛盾する」「矛盾している」「矛盾だ」など)、食いちがう二つのことがらが具体的に書かれていること。 ・4点…「矛盾」の使い方は正しいが、食いちがう二つの内容が一つしか示されていない(例「それは矛盾だと思う。」)。 ・2点…「矛盾」を使ってはいるが、意味がずれている(例「矛盾して悲しい。」=単に「残念」の意味で使っている)。 ・0点…「矛盾」を使っていない/「矛順」「矛循」など表記が誤っている/意味が全く通らない。 ※身のまわりの例(校則・標語・広告など)を挙げた解答も、二つの食いちがいが示せていれば満点とする。 |
| (8) 4点 | イ | この話は商売の失敗談ではなく、自分の言葉に食いちがいがないか確かめよという教え。ア・ウ・エはいずれも話の中心からずれている。 |
| (9) 5点 | (例)短い言葉で、今の人にも通じる人間の姿や教えを言い表せるから。(30字) | 「短い言葉で言い表せる(便利・わかりやすい)」(2点)+「時代が変わっても変わらない人間の姿・失敗・教えを表している」(3点)で採点。 「昔からあるから」「有名だから」だけは0点。今の自分たちにもあてはまるという内容が入っていることが条件。二十五〜三十五字から外れたら−1点。 |
| (10) 2点 | ②→③→① | 「不〈二〉亦 説〈一〉」=「亦説ばしからず」。返り点のついた①不を飛ばし、②亦→③説と読み、「一」のついた③説を読んだところで「二」のついた①不にもどる。①→②→③としたものは×。 |
| (11) 3点 | ア・イ・ウ | エ…客が矛を実際に買って盾を突いたという内容は本文にない(客は問いかけただけ)ので×。オ…商人が値段を下げたという内容は本文にないので×。ア・イ・ウの三つがそろって3点(完答)。一つでも欠けたり余分があれば0点。 |