中学2年 第1回 理科 模範解答・解説
範囲:大地の変化/化学変化と物質のなりたち/100点満点
配点一覧(全55問・100点)
知識・技能=60点:知技1(2点×6=12)・知技2(2点×6=12)・知技3(1点×6+2点×3=12)・知技4(2点×6=12)・知技5(2点×6=12)
思考・判断・表現=40点:考1(2点×6=12)・考2(2点×5=10)・考3(1点×4+2点×3=10)・考4(2点×4=8)
知技1地震とプレート2点×6=12点
(1)ア、エ太平洋プレートとフィリピン海プレートが海洋プレート。北アメリカプレート(東日本側)とユーラシアプレート(西日本側)が大陸プレート。順不同。両方そろって2点。
(2)海溝「構」ではなく「溝」。浅いものはトラフ(南海トラフなど)とよばれる。
(3)震源地震が起こった地下の場所。
(4)震央震源の真上の地表の地点。「震源」と書いたものは×。
(5)津波海底の地形が急に変化して海水がもち上げられ、波となって伝わる。
(6)ア海洋プレートは海溝から大陸プレートの下へ、斜めに沈みこんでいく。そのため震源は、太平洋側では浅く、日本海側へ行くほど深くなる。
知技2地層のでき方と堆積岩2点×6=12点
(1)侵食「浸食」は×とする。
(2)運搬「運般」は×とする。
(3)堆積侵食 → 運搬 → 堆積 の順。
(4)ウ粒が小さいほど沈みにくく、遠くまで運ばれる。河口近くから れき → 砂 → 泥 の順に積もる。
(5)古い地層は下から順に積み重なるので、しゅう曲や断層がなければ下の層ほど古く、上の層ほど新しい。
(6)イ石灰岩はうすい塩酸と反応して二酸化炭素を発生する。同じく生物の死がいからできるチャートは、塩酸にとけず、くぎで傷がつかないほどかたい。
知技3物質をつくる粒子と元素記号1点×6+2点×3=12点
(1)①Zn亜鉛。2文字目は必ず小文字(ZN は×)。各1点。
(1)②Cl塩素。CL・cl は×。
(1)③S硫黄。Si(ケイ素)との混同に注意。
(1)④Mgマグネシウム。
(2)①NH3数字は右下に小さく書く。各1点。
(2)②N2窒素は原子2個が結びついた分子をつくる。N だけは×。
(3)原子2点。それ以上分けられない最小の粒子。
(4)エ2点。原子は化学変化で ①それ以上分けられない ②なくならず新しくもできない ③別の種類に変わらない ④種類ごとに質量と大きさが決まっている。エだけがこれに反する。
(5)周期表2点。「元素周期表」も可。
1 / 4
知技4単体・化合物と分子2点×6=12点
分類の全体像 A(分子をつくる単体)=ア 酸素O2 / B(分子をつくる化合物)=ウ 水H2O、カ アンモニアNH3、ク メタンCH4 / C(分子をつくらない単体)=オ アルミニウムAl、キ 鉄Fe / D(分子をつくらない化合物)=エ 塩化ナトリウムNaCl / イ 塩酸は 混合物 なのでA〜Dのどこにも入らない。
(1)Bアンモニアは窒素と水素の2種類の元素からできた化合物で、NH3 という分子をつくる。
(2)ア酸素だけ。アルミニウム・鉄も単体だが分子をつくらないのでCに入る。
(3)オ、キ金属は分子をつくらず、多数の原子が規則正しく並んでいる。順不同、両方そろって2点。
(4)エ塩化ナトリウムはNaとClが交互に規則正しく並んだ結晶で、分子をつくらない化合物。
(5)イ塩酸は塩化水素が水にとけた水溶液=2種類以上の物質が混じったもの。単体・化合物のどちらでもない。
(6)混合物空気・食塩水・石油なども混合物。
知技5炭酸水素ナトリウムの加熱2点×6=12点
(1)熱分解「分解」だけでは1点。電流による分解は電気分解という。
(2)(例)発生した液体が加熱部分に流れこみ、試験管が急に冷やされて割れるのを防ぐため。採点のポイント…「できた液体(水)が加熱部分に流れこむ」で1点、「試験管が割れるのを防ぐ」で1点。「水が出るから」だけは0点。
(3)二酸化炭素石灰水を白くにごらせる気体。「CO2」でも可。
(4)エ青色の塩化コバルト紙が赤(桃)色に変わる=水ができた証拠。
(5)(例)ガラス管の先を石灰水から抜く。採点のポイント…「ガラス管(の先)を」で1点、「石灰水から抜く(出す)」で1点。先に火を消すと試験管内の圧力が下がり、石灰水が逆流して試験管が割れる。
(6)2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2原子の数の確認…左辺 Na2・H2・C2・O6/右辺 Na2・C2・H2・O(3+1+2)=6。係数2の書きもれ、矢印の向きの誤りは0点。
思考・判断・表現(40点)の解答・解説
考1地震のゆれの伝わり方2点×6=12点
(1)初期微動継続時間P波によるはじめの小さなゆれ(初期微動)が続く時間。
(2)右の図のとおり
(S波より傾きのゆるやかな直線)
採点のポイント…A(40km,10時23分45秒)・B(80km,10時23分50秒)・C(120km,10時23分55秒)の3点が正しい位置にあれば1点、それらが(0km,10時23分40秒)を通る1本の直線で結ばれていれば1点。
(3)8 km/s(120−40)km ÷(10時23分55秒−10時23分45秒)=80km ÷ 10s = 8km/s
(4)4 km/s(120−40)km ÷(10時24分10秒−10時23分50秒)=80km ÷ 20s = 4km/s
(5)10時23分40秒A地点までP波がかかった時間=40km ÷ 8km/s = 5秒。10時23分45秒 − 5秒 = 10時23分40秒。(B・Cで計算しても同じ値になる)
(6)160 km震源距離を d km とすると、初期微動継続時間=d/4 − d/8 = d/8(秒)。d/8 = 20 より d = 160km。(A地点は40km で5秒 → 継続時間は距離に比例するので 40×4=160km としてもよい)
0 40 80 120 160 10時23分35秒 10時23分45秒 10時23分55秒 10時24分05秒 10時24分15秒 地震の発生地点からの距離〔km〕 時刻 図2(考1(2)の答え) S波 P波
2 / 4
考2酸化銅と炭素の反応2点×5=10点
(1)銅酸化銅が炭素に酸素をうばわれてできた赤色の物質。「Cu」でも可。
(2)ア、イ残った赤色の物質は銅。金属に共通の性質として、みがくと金属光沢が出る(ア○)、電流が流れやすい(イ○)。
ウ…磁石につくのは鉄・ニッケルなど一部の金属だけで、銅はつかない(×)。
エ…銅はうすい塩酸と反応しないので水素は発生しない(×)。
順不同。アイの2つがそろって2点(余分・不足があれば0点)。
(3)2CuO + C → 2Cu + CO2原子の数の確認…左辺 Cu2・O2・C1/右辺 Cu2・C1・O2。
(4)1.1 g質量保存の法則より、(反応前の質量の合計)=(反応後の質量の合計)。
4.0g + 0.30g = 4.30g(反応前)
4.30g − 3.2g(残った銅)= 1.1g
(5)(例)酸化銅は炭素に酸素をうばわれて銅になったので還元された。炭素は酸化銅から酸素をうばい、酸素と結びついて二酸化炭素になったので酸化された。採点のポイント…「酸化銅が酸素をうばわれた(還元)」で1点、「炭素が酸素と結びついた(酸化)」で1点。
※一方しか書けていない場合は1点。「酸素」という語を使っていない解答は満点にしない。
考3ボーリング調査と地層の傾き1点×4+2点×3=10点
(1)柱状図1点。ボーリング調査の結果を柱のように表した図。
(2)かぎ層(鍵層)1点。凝灰岩の層のように、短期間に広い範囲にできた特徴的な層が使われる。
(3)ア2点。凝灰岩は火山灰が積もって固まったもの。近くで火山が噴火したことがわかる。
(4)①イ1点。アンモナイトは中生代の示準化石(地層が堆積した年代を示す)。
(4)②ウ1点。サンゴは示相化石で、堆積した当時の環境(あたたかくて浅い海)を示す。
(5)ウ2点。B地点は、地表から 0〜10m が砂岩、10〜15m が凝灰岩、15〜25m が泥岩、25〜35m が石灰岩。20m はこのうち 泥岩 の層にあたる。
(6)ウ2点。かぎ層(凝灰岩)の上面の標高をそろえて比べる。
A:80 − 20 = 60m B:70 − 10 = 60m C:60 − 10 = 50m
AはBの真西で標高が等しい → 東西方向には傾いていない。
CはBの真南で10m低い → 南に向かって低くなるように傾いている。
考4水の電気分解2点×4=8点
(1)(例)純粋な水はほとんど電流を流さないので、電流が流れやすくするため。採点のポイント…「純粋な水は電流を流しにくい」で1点、「電流を流れやすくするため」で1点。うすい硫酸を使っても同じ目的。
(2)イ陰極に発生するのは水素。マッチの火を近づけると音を立てて燃える。
ア…二酸化炭素の確かめ方。ウ…酸素(陽極)の確かめ方。エ…塩素の確かめ方。
(3)2H2O → 2H2 + O2原子の数の確認…左辺 H4・O2/右辺 H4・O2。
(4)600 個化学反応式の係数より、水素分子:酸素分子 = 2:1。陽極(酸素)が300個なら、陰極(水素)は 300 × 2 = 600個。
3 / 4
採点採点基準と答えの一覧
共通の採点基準
・元素記号は、1文字目が大文字・2文字目が小文字になっていること。大文字小文字の誤り(CL、zn など)は不正解とする。
・化学式の数字は右下に小さく書くこと(H2O ではなく H2O)。位置が明らかに誤っているものは正解としない。
・化学反応式は、矢印の向き・係数・原子の数がすべて正しいときのみ正解とする(部分点なし)。
・「すべて選び」の問題(知技1(1)、知技4(2)(3)(4)、考2(2))は、余分な選択肢をふくむ場合・不足がある場合はいずれも0点とする。
・計算問題は単位(km/s、g、個、km)がなくても正解とするが、数値が誤っていれば0点。
・記述問題は内容が合っていれば表現のちがいを認める。ただし因果関係(〜なので/〜ため)が示されていない解答は満点にしない。
解答一覧
知技1 (1) ア、エ (2) 海溝 (3) 震源 (4) 震央 (5) 津波 (6) ア
知技2 (1) 侵食 (2) 運搬 (3) 堆積 (4) ウ (5) 古い (6) イ
知技3 (1) ① Zn ② Cl ③ S ④ Mg (2) ① NH3 ② N2 (3) 原子 (4) エ (5) 周期表
知技4 (1) B (2) ア (3) オ、キ (4) エ (5) イ (6) 混合物
知技5 (1) 熱分解 (2) 記述 (3) 二酸化炭素 (4) エ (5) 記述 (6) 2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
考1 (1) 初期微動継続時間 (2) 作図 (3) 8km/s (4) 4km/s (5) 10時23分40秒 (6) 160km
考2 (1) 銅 (2) ア、イ (3) 2CuO + C → 2Cu + CO2 (4) 1.1g (5) 記述
考3 (1) 柱状図 (2) かぎ層 (3) ア (4) ① イ ② ウ (5) ウ (6) ウ
考4 (1) 記述 (2) イ (3) 2H2O → 2H2 + O2 (4) 600個
出題形式の内訳(全55問)
語句記入17問(31%)
記号選択18問(33%)
化学式・化学反応式9問(16%)
計算6問(11%)
記述・説明4問(7%)
作図1問(2%)
知識・技能 60点 + 思考・判断・表現 40点 = 合計 100点
4 / 4