中学2年 第1回 社会 模範解答と解説
満点 100点(知識・技能60点/思考・判断・表現40点)
配点一覧 知技1(2×7=14)/知技2(2×6=12)/知技3(2×6=12)/知技4(2×5=10)/知技5(2×6=12)=60点
考1(2×5=10)/考2(2×5=10)/考3(2×5=10)/考4(2×5=10)=40点  総小問数 50問(全問 記号選択・各2点)
知技1日本の自然環境2点×7=14点
(1)イ正解は環太平洋造山帯。アのアルプス・ヒマラヤ造山帯はユーラシア大陸を東西に走る別の造山帯で、日本は含まれない。ウ・エは造山帯の名称として存在しない(カルストは石灰岩地形、アンデスは環太平洋造山帯の一部の山脈名)。
(2)ア飛驒・木曽・赤石の3山脈をまとめて日本アルプス(北・中央・南)という。イの奥羽山脈は東北地方、ウの中国山地は中国地方、エの筑紫山地は九州地方にあり、いずれも本州中央部ではない。
(3)エフォッサマグナは「大きな溝」の意味で、西のふちが糸魚川・静岡構造線。アの中央構造線は溝ではなく西日本を東西に走る断層線、イのリアス海岸は海岸地形、ウの大陸棚は浅い海底で、いずれも東西の境目ではない。
(4)ウ太平洋側を南から北へ流れる暖流が黒潮(日本海流)。アの親潮は太平洋側の寒流で流れる向きが逆。イのリマン海流は日本海側の寒流、エの対馬海流は日本海側の暖流で、どちらも太平洋側ではない。
(5)エ太平洋側を北から南へ流れる寒流が親潮(千島海流)。アの日本海流とイの黒潮は同じ海流の別名で、どちらも暖流なので寒流という条件に合わない。ウの対馬海流は日本海側の暖流。
(6)イ山地から平地に出る谷口に土砂が扇形に積もった地形が扇状地。アの三角州は河口にできる三角形の低地で、できる場所が異なる。ウの台地は周囲より高い平らな土地、エのカルデラは火山の陥没地形。
(7)ウやませはオホーツク海気団から吹く冷たく湿った北東風で、日照不足と低温による冷害を起こす。アのからっ風は冬に関東平野へ吹く乾いた風、イのフェーンは山を越えて高温乾燥になる現象で、どちらも冷害の原因ではない。
知技2日本の人口2点×6=12点
(1)ウ人が集中しすぎた状態が過密。アの過疎は逆に人が減りすぎた状態。イのドーナツ化現象は都心から郊外へ人が移る現象そのもので、集中による弊害を指す語ではない。エの産業の空洞化は工業の問題。
(2)ア人口が流出して地域社会の維持が難しくなるのが過疎。イの過密は反対の状態。ウの少子化は子どもの数が減ることで、人口の流出という条件を満たさない。エの都市化は都市的な生活が広がること。
(3)イ年齢別・男女別の人口構成を左右に分けて示したグラフが人口ピラミッド。アの雨温図は気温と降水量のグラフ、ウの分布図はものの散らばり、エの地形断面図は土地の高低を表すもので、いずれも年齢構成は示さない。
(4)ウ東京・大阪・名古屋を中心とする3つの都市圏をまとめて三大都市圏という。アの太平洋ベルトは工業地域の帯で範囲が異なる。イの政令指定都市は制度上の都市区分、エの中京工業地帯は名古屋周辺だけを指す。
(5)エ都心の人口が減り郊外が増えて、人口分布がドーナツ状になる現象。アのスプロール現象は市街地が無秩序に広がること、ウの都心回帰は近年の逆の動き、イのUターン現象は故郷へ戻る人の移動で、都心人口の減少そのものを指さない。
(6)ウ生まれ育った故郷へ戻るのがUターン。アのIターンは出身地と関係のない地方へ移り住むこと、イのJターンは故郷の近くの地方都市にとどまることで、どちらも「故郷へ戻る」とは言えない。エのVターンという語はない。
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知技3日本の産業2点×6=12点
(1)ア自然から直接とる農業・林業・漁業が第一次産業。イの第二次産業は鉱業・工業・建設業、ウの第三次産業は商業やサービス業。エの第四次産業は正式な分類としては用いない。
(2)ウ商業・運輸業・サービス業は第三次産業で、日本では働く人の約7割を占める。アの第一次産業は農林水産業、イの第二次産業はものをつくる産業で、運輸やサービスは含まれない。
(3)イ稚魚を途中で放流し、成長してからとるのが栽培漁業。アの養殖業は出荷まで人の手で育て続ける点が異なる。ウの沖合漁業・エの遠洋漁業は自然の魚をとる漁業で、人が育てる過程がない。
(4)イ関東南部から九州北部まで帯状に連なる工業地域が太平洋ベルト。アの三大都市圏は人口の集まりを示す語。ウの瀬戸内工業地域・エの京浜工業地帯はいずれも太平洋ベルトの一部にすぎず、全体を指さない。
(5)ウ原料を輸入して製品を輸出するのが加工貿易。アの中継貿易は輸入品をそのまま別の国へ売る貿易で、加工をしない点が異なる。イの自由貿易・エの保護貿易は関税のかけ方による区分。
(6)ア工場の海外移転で国内の生産や雇用が失われるのが産業の空洞化。イの貿易摩擦は輸出入のかたよりをめぐる国家間の対立、ウの円高不況は為替の影響による景気の悪化で、工場移転の結果そのものを指す語ではない。
知技4地形図の読み取り2点×5=10点
(1)イ実際の距離を縮めた割合が縮尺。アの等高線は同じ高さを結んだ線、ウの標高は海面からの高さ、エの方位は向きで、いずれも「縮めた割合」ではない。
(2)イ3cm×25000=75000cm=750m。アの75mは100で割る回数を誤ったもの、ウの1500mは5万分の1で計算した値、エの7500mは単位変換のミス。
(3)ア海面から同じ高さの地点を結んだ線が等高線。イの等圧線は気圧が同じ地点を結ぶ天気図の線、ウの海岸線は陸と海の境、エの境界線は行政の区切りで、高さを表す線ではない。
(4)エ「卍」は寺院の地図記号。アの神社は鳥居をかたどった記号、イの市役所は◎で表され、ウの郵便局は〒の記号で、いずれも別の記号である。
(5)ア等高線の間隔がせまい=短い水平距離で高さが大きく変わるので傾きは急。イのゆるやかなのは間隔が広い場合で逆。ウ・エは等高線から傾きが読み取れるので誤り。
知技5資源とエネルギー2点×6=12点
(1)イ大昔の生物の遺骸が変化してできた石油・石炭・天然ガスが化石燃料。アの核燃料はウランなどで生物由来ではない。ウのバイオマス燃料は現在の生物資源が原料、エの合成燃料は人工的につくる燃料。
(2)ウオーストラリアは鉄鉱石(北西部)も石炭(東部)も日本の最大の輸入先。アのブラジルは鉄鉱石の第2位だが石炭はほとんど輸入しない。イの中国・エのインドネシアは石炭の輸入先ではあるが鉄鉱石の主要な輸入先ではない。
(3)イ燃料電池で酸素と反応させると水だけが出るのが水素。アのメタンは燃やすと二酸化炭素が出る。ウの窒素は燃えない気体、エのヘリウムも燃えないため燃料にならない。
(4)ウくり返し利用でき、なくならないのが再生可能エネルギー。アの一次エネルギーは加工前のエネルギー全般を指す語で、化石燃料も含む。イの原子力・エの化石エネルギーはどちらも燃料に限りがある。
(5)エ工業の原料や燃料になる地下資源全体をまとめて鉱産資源という。アのレアメタル・イのレアアースは産出量が少ない特定の金属だけを指すので範囲がせまい。ウのバイオマスは生物由来の資源で地下資源ではない。
(6)ウ地球温暖化の最大の原因とされる温室効果ガスが二酸化炭素。アの酸素・イの窒素は空気の主成分だが温室効果はない。エのメタンも温室効果ガスだが、燃料の燃焼で多く発生し温暖化への影響が最大なのは二酸化炭素。
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思考・判断・表現(40点)の解答・解説
考1日本の気候(雨温図の読み取り)2点×5=10点
(1)アアだけが12月・1月の降水量が400mmを超えて突出している。北西の季節風が対馬海流の上で湿り、山地にぶつかって大雪を降らせる日本海側の特徴。他の3つは冬の棒が最も低い。
(2)ウウは年降水量が約1080mmと少なく、1月の平均気温も約6℃で温暖。中国山地と四国山地が夏冬どちらの季節風もさえぎるため降水量が少ない。イは同じく少雨だが冬が0℃以下で温暖とはいえない。
(3)イイは1月の平均気温が0℃をわずかに下回り、4つの中で冬が最も寒い。年降水量も約1040mmと少ない。ウも降水量は少ないが1月でも約6℃あり、「冬の寒さがきびしい」に当てはまらない。
(4)エエは最も寒い1月でも約17℃あり、年間を通じて気温が高い。夏から秋にかけて降水量も多く、台風の影響を受けやすい南西諸島の気候。他の3つは冬に10℃を下回る。
(5)ウイの棒グラフは最も高い9月でも約160mmで、200mmの目盛り線を超える月がないのでウが正しい。アは誤り(アの最高は8月の約26℃で30℃に届かない)。イも誤り(ウの降水量が最も多い月は6月で、1月は最も少ない部類)。エも誤り(エの年降水量は約2160mmで1000mmを大きく上回る)。
考2日本の発電と資源の輸入2点×5=10点
(1)ウ原子力は25.1%→5.6%で19.5ポイントの減少と最大。アの水力は7.8→7.6で0.2ポイント減、イの火力は66.7→72.8と増加、エのその他は0.4→14.0と大きく増加している。
(2)イ固定価格買取制度により太陽光・風力発電が急速に普及したのが理由。アは火力が72.8%と最大のままなので誤り。ウは新エネルギーが天候に左右され不安定なので誤り。エは大規模ダムによる水力は新エネルギーに分類されないので誤り。
(3)ア水力は15.9→7.8→7.6と一貫して減っておりアが正しい。イは2010年度が66.7%で70%を超えていないため誤り。ウは2010年度が25.1%で30%に届かず誤り。エは2010年度が0.4%なので誤り。
(4)アサウジアラビア・アラブ首長国連邦・クウェート・カタールはいずれも西アジアで、合計40.0+37.8+8.0+7.3=93.1%。イのアメリカ、ウの東南アジア、エのロシアは資料3に示されておらず誤り。
(5)エ輸入先が西アジアに9割以上集中しているため、その地域の紛争が供給に直結する。アは日本の自給率が1割程度なので誤り。イは火力発電が二酸化炭素を多く出すので誤り。ウは国内にほとんど油田がないので誤り。
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考3日本の年齢別人口の変化2点×5=10点
(1)エ年少人口が11.9%と少なく老年人口が28.6%と多いので、すそが細く上がふくらんだつぼ型。アのつりがね型は1990年ごろの形、イの富士山型は1950年ごろの形で、どちらも年少人口が多い。ウのひょうたん型は過疎地域の形。
(2)イ28.6÷4.9=5.8…なので約6倍。アの約2倍では4.9×2=9.8%にしかならず小さすぎる。ウの約12倍は58.8%、エの約24倍は117.6%となり、いずれも実際の値から大きく外れる。
(3)ア生産年齢人口59.5→51.8%、老年人口28.6→37.6%なので、支える側が減り支えられる側が増える。イは年少人口が10.6%へ減るので誤り。ウは働く人が不足するので誤り。エは高齢者が増えるので誤り。
(4)ウ子どもが減り高齢者が増える変化をまとめて少子高齢化という。アの人口爆発は人口が急増すること、イの過疎化は地域からの人口流出、エの都市化は都市的生活の広がりで、年齢構成の変化を表す語ではない。
(5)ア2020年は老年28.6%、年少11.9%でその2倍(23.8%)を上回るのでアが正しい。イは59.7→69.7→59.5→51.8と増減しているので誤り。ウは11.9%なので誤り。エは2050年でも37.6%<51.8%なので誤り。
考4産業構造と貿易の変化2点×5=10点
(1)ウ第三次産業は29.6→73.4%で43.8ポイント増と最大。アの第一次産業は48.5→3.2%と大きく減少、イの第二次産業は21.8→23.4%とわずかな増加にとどまる。エは増えている産業があるので誤り。
(2)イ第一次産業は48.5→19.3→3.2%と一貫して減り続けている。アは逆。ウは1970年が19.3%で1950年の48.5%より低いので誤り。エは45ポイント以上減っており「ほとんど変化していない」とはいえない。
(3)ア機械化で少ない人手でも農業ができるようになり、若者が仕事を求めて都市へ移動したため。イは農地はむしろ減っているので誤り。ウは食料輸入は禁止されていないので誤り。エは漁獲量は減少しているので誤り。
(4)イ原油10.3%に対し医薬品3.9+衣類3.4=7.3%なのでイが正しい。アは最大が機械類22.8%で原油ではないため誤り。ウは衣類も3.4%輸入されているので誤り。エは原油と液化天然ガスの合計が16.9%で半分に満たないため誤り。
(5)エ機械類が最大で、燃料だけでなく工業製品も多く輸入している点が現在の特色。アは機械類が最大なので誤り。イは原油・液化天然ガスを多く輸入しているので誤り。ウは第一次産業就業者が3.2%まで減っているので誤り。
合 計 100点(50問×2点)
落としやすいポイント
① 黒潮・親潮・対馬海流・リマン海流…太平洋側は黒潮(暖・北上)と親潮(寒・南下)、日本海側は対馬海流(暖・北上)とリマン海流(寒・南下)。「暖流か寒流か」「どちら側か」をセットで覚える。
② 扇状地と三角州…扇状地=山地から平地へ出るところ・水はけがよい・果樹園。三角州=河口付近・水もちがよい・水田や都市。
③ 縮尺の計算…図上の長さ×縮尺の分母=実際の距離。cm→mは100で割る。3×25000=75000cm=750m。単位変換のミスが最も多い。
④ 日本海側の気候と中央高地の気候…どちらも冬が寒いが、日本海側は冬の降水量が多い、中央高地は一年中降水量が少なく気温差が大きい。雨温図では冬の棒グラフの高さで見分ける。
⑤ 瀬戸内と中央高地の見分け…年降水量はどちらも少ないので、1月の気温で判断する。0℃前後なら中央高地、5℃以上なら瀬戸内。
⑥ 栽培漁業と養殖業…栽培漁業は途中で海に放流する、養殖業は出荷まで育てる。
⑦ 資料の選択肢問題…「〜を上回っている」「〜を超えている」型の選択肢は、必ず資料の数値に戻って大小を確かめる。感覚で選ぶと落とす。
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