中学2年 第3回 理科 模範解答・解説
範囲:化学変化/植物のはたらき/動物のからだのつくりとはたらき  満点 100点
配点(小問 53問/合計 100点)
知識・技能=65点:知技1(3点×3=9)・知技2(1点×7=7)・知技3(2点×5=10)・知技4(2点×8=16)・知技5(2点×7=14)・知技6(1点×9=9)
思考・判断・表現=35点:考1(3点×3=9)・考2(3点×4=12)・考3(2点×3=6)・考4(2点×4=8)
知技 1化学反応式(3点×3=9点)
①2Ag2O → 4Ag + O2酸化銀の熱分解。左右とも Ag 4個・O 2個で一致。
②NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2係数はすべて1。左右とも Na1・H2・C1・O3・Cl1。H2O と CO2 の順序は入れかわってもよい。
③2Mg + O2 → 2MgO左右とも Mg 2個・O 2個。強い光を出して燃え、白色の酸化マグネシウムができる。
採点基準:化学式が正しく、かつ左右の原子の種類と数が一致していて正答(各3点)。部分点は与えない。
知技 2植物の茎と根のつくり(1点×7=7点)
(1)師管アは維管束の外側。葉でつくられた養分が運ばれる通り道。
(2)道管イは維管束の内側。根から吸い上げた水や水にとけた養分の通り道。
(3)維管束道管と師管が束になった部分。
(4)イ道管=内側。「内側=水」「外側=養分」で覚える。
(5)カ図1は維管束が輪のように並ぶ双子葉類の茎。双子葉類の根は主根と側根(カ)。キはひげ根で単子葉類。
(6)根毛土とふれる表面積を大きくし、水や養分を吸収しやすくしている。
(7)(茎全体に)散らばって分布している。採点:「散らばっている/ばらばらに分布」で可。「輪のように並ぶ」は双子葉類なので誤答。
知技 3葉のつくりと光合成(2点×5=10点)
(1)葉緑体細胞の中の緑色の粒。ここで光合成が行われる。
(2)気孔酸素・二酸化炭素・水蒸気の出入り口。ふつう葉の裏側に多い。
(3)孔辺細胞2つの三日月形の細胞。形が変わって気孔を開閉する。
(4)ウ葉脈では、表側(上側)が道管、裏側(下側)が師管。茎の維管束で内側が道管だったものが、葉では上側にくる。
(5)イ光合成は「二酸化炭素+水 →(光エネルギー)→ デンプン+酸素」。出す気体はウの酸素。
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知技 4消化と吸収(2点×8=16点)
(1)アミラーゼだ液の消化酵素。デンプン → 麦芽糖など。
(2)ペプシン胃液の消化酵素。タンパク質を分解する。
(3)胆汁消化酵素をふくまないが、脂肪を小さな粒にして消化酵素をはたらきやすくする。
(4)エエ=肝臓。胆汁は肝臓でつくられ、ウ=胆のうにたくわえられる。混同に注意(ア=胃、イ=すい臓)。
(5)アデンプン → ブドウ糖。柔毛の毛細血管に吸収される。
(6)イタンパク質 → アミノ酸。こちらも毛細血管に吸収される。
(7)柔毛小腸の内側の表面積を大きくしている。
(8)ウ脂肪酸とモノグリセリドは柔毛で吸収されたあと再び脂肪にもどり、リンパ管に入る。イ(気管)は空気の通り道、エ(尿管)は尿の通り道。
知技 5呼吸と血液の循環(2点×7=14点)
(1)肺胞表面積を大きくし、気体の交換を効率よく行う。
(2)イとウ完答で2点。イ=肺→心臓(肺静脈)、ウ=心臓→全身(大動脈)。どちらも肺で酸素を受けとったあとの動脈血。ア(肺動脈)とエ(大静脈)は静脈血。
(3)肺動脈心臓→肺。動脈だが流れているのは静脈血。
(4)左心室全身へ血液を送り出すため、かべの筋肉がもっとも厚い。
(5)赤血球中央がくぼんだ円盤状。
(6)ヘモグロビン酸素の多いところで酸素と結びつき、少ないところで酸素をはなす。
(7)エエ=腎臓。ア=肝臓はアンモニアを尿素に変える器官、イ=ぼうこうは尿をためる器官。
知技 6刺激と反応(1点×9=9点)
(1)d眼球のおくの内壁にある部分。
(2)網膜ここに像が結ばれ、光の刺激が信号に変えられる。
(3)cレンズ(水晶体)。厚さを変えてピントを合わせる。a=角膜、b=虹彩。
(4)e鼓膜。音の振動 → e鼓膜 → f耳小骨 → gうずまき管 → 聴神経 → 脳。
(5)うずまき管中の感覚細胞が振動を信号に変える。
(6)中枢神経それ以外の神経(感覚神経・運動神経)をまとめて末しょう神経という。
(7)エ感覚器官 →(感覚神経)→ 中枢神経 →(運動神経)→ 筋肉、の順。ウのけんは神経ではなく、筋肉と骨をつなぐ組織。
(8)反射信号が脳を通らず、脊髄などから直接命令が出るため反応までの時間が短い。
(9)アとウ完答で1点。イ・エは「見てから判断して動いた」=脳での判断をともなう意識的な反応。
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思考・判断・表現(35点)の解答・解説
考 1ふ入りの葉を使った光合成の実験(3点×3=9点)
(1)A「葉緑体がある(緑色)」かつ「日光が当たった」部分だけでデンプンができる。
(2)AとB完答で3点。どちらも緑色の部分で、ちがいは日光の有無だけ。条件を1つだけ変えて比べる=対照実験。
(3)葉の緑色(葉緑体の色素)をぬき、ヨウ素液による色の変化を見やすくするため。 採点基準:「葉の緑色をぬく(脱色する)」で2点、「色の変化を見やすくするため」で1点。
※エタノールは引火しやすいので、直接火にかけず湯であたためる。
考 2蒸散の実験(3点×4=12点)
(1)水面から水が蒸発するのを防ぐため。 減った水の量を、すべて「植物から蒸散で出ていった水の量」とみなせるようにする。
(2)4.0 g Bは表側をふさいだので「裏+茎」=4.2 g。Dは「茎だけ」=0.2 g。
よって裏側=4.2 − 0.2 = 4.0〔g〕。
(3)X = 5.4 表側=C − D=1.4 − 0.2=1.2〔g〕。Aは「裏+表+茎」なので
4.0 + 1.2 + 0.2 = 5.4〔g〕。
(4)裏側。
理由:裏側からの蒸散量(4.0 g)のほうが、表側(1.2 g)よりはるかに多いから。
採点基準:「裏側」で1点、理由で2点。理由は数値を示さなくても「裏側からの蒸散量のほうが多いから」で可。
整理 A=裏+表+茎、B=裏+茎(表をふさいだ)、C=表+茎(裏をふさいだ)、D=茎のみ。
「ワセリンをぬった側=ふさいだ側=蒸散しない側」という読みかえができるかどうかが分かれ目です。
考 3BTB溶液とオオカナダモ(2点×3=6点)
(1)ア A=光が当たるので光合成>呼吸となり、二酸化炭素が減ってアルカリ性に近づき青色。 B=光が当たらず呼吸だけが行われるので、二酸化炭素が増えて酸性に近づき黄色。
(2)溶液の色の変化が、オオカナダモのはたらきによるものであることを確かめるため。 採点基準:「オオカナダモのはたらきによる(光を当てただけでは変化しない)ことを確かめる」が書けていれば2点。対照実験。
(3)ウ 植物は昼も夜も1日中呼吸をしている。光が当たっているときは光合成のほうがさかんなので、 見かけ上は二酸化炭素をとり入れて酸素を出しているように見える。イは「呼吸をしない」が誤り。
考 4心臓のはたらきと血液の循環(2点×4=8点)
(1)5250 mL途中式:70〔mL〕× 75〔回〕= 5250〔mL〕
(2)315 L途中式:5250〔mL〕× 60〔分〕= 315000〔mL〕= 315〔L〕 ※単位をLに直し忘れる誤答に注意。
(3)57.1 秒 途中式:1秒間に送り出す量は 5250 ÷ 60 = 87.5〔mL〕。
5000 ÷ 87.5 = 57.14…〔秒〕→ 小数第2位を四捨五入して 57.1〔秒〕
(4)酸素と養分を受けとり、二酸化炭素と不要物(アンモニアなど)をわたしている。 採点基準:「酸素(と養分)を受けとる」で1点、「二酸化炭素(と不要物)をわたす」で1点。 どちらか一方だけなら1点。
指導メモ 暗記項目は図とセットで確認させること(茎の維管束=内側が道管/葉脈=上側が道管/血液循環=心臓から出る=動脈)。 思考問題は「変えた条件は1つだけか」を毎回確認させると、考1・考3は確実に取れます。考4は単位換算(mL↔L、分↔秒)が最大の失点源です。
知識・技能 65点 + 思考・判断・表現 35点 = 合計 100点(小問53問)
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