| 観点 | 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 知識・技能 50点 | 一 | 漢字の読み書き(20問/⑨⑩⑰⑱⑲は送りがな必要) | 1点×20=20点 |
| 二 | 語句の知識(語の意味・類義語・対義語・慣用句) | 2点×7=14点 | |
| 三 | 文法(十品詞の識別・自立語と付属語・活用の有無) | 2点×8=16点 | |
| 思考・判断・表現 50点 | 四 | 「走れメロス」の読解(12小問) | 50点 |
| 合計 | 100点 | ||
| 番号 | 解答 | 番号 | 解答 |
|---|---|---|---|
| ① | ぼうふう | ⑪ | 冒険 |
| ② | げきど | ⑫ | 計画 |
| ③ | ゆうよ | ⑬ | 習慣 |
| ④ | ひとじち | ⑭ | 友情 |
| ⑤ | いんぼう | ⑮ | 決心 |
| ⑥ | けんきょ | ⑯ | 群衆 |
| ⑦ | いずみ | ⑰ | 叶える |
| ⑧ | だくりゅう | ⑱ | 沈む |
| ⑨ | あざむ(く) | ⑲ | 着く |
| ⑩ | は(じる) | ⑳ | 誠実 |
| 番号 | 解答 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ウ | 「暴君」=自分の思いのままに乱暴な政治を行う君主。この作品の王(ディオニス)をさす語で、物語の出発点になる。 |
| (2) | イ | 「邪知暴虐」=「邪知(悪知恵)」+「暴虐(むごく乱暴なふるまい)」。四字がすべて悪い意味をもつ、重い語。 |
| (3) | イ | 「未練」=思いきれずに心が残ること。「練習が足りない」という意味ではない(「未熟」と混同しやすい)。 |
| (4) | イ | 「悠々」=ゆったりと落ち着いている様子。あわてず構える態度を表す。 |
| (5) | エ | 「嘲笑」=人をあざけり笑うこと。相手を見下して笑う点で「冷笑」が類義語。ア微笑(ほほえみ)・イ苦笑(苦々しい笑い)・ウ爆笑(大笑い)は意味がちがう。 |
| (6) | 反抗 (「抵抗」も可) | 服従(相手に従う)⇔反抗(相手に逆らう)。メロスと王の関係そのものを表す対義語。 |
| (7) | 腹 | 「腹を割って話す」=かくしごとをせず、本当の気持ちを打ち明ける。結末で二人が告白し合う場面と重なる慣用句。「胸」「心」は×。 |
| 番号 | ──線部・対象の語 | 解答 | 解説(見分け方) |
|---|---|---|---|
| (1) | 激怒 | ア 名詞 | 「〜は」「〜が」をつけて主語にできる。「激怒する」の形で動詞にもなるが、ここは単独で名詞。 |
| (2) | のんきな | エ 形容動詞 | 言い切りの形が「〜だ」(のんきだ)。「〜な」で名詞を修飾する。連体詞とまちがえやすいが、活用する点がちがう。 |
| (3) | 走っ | イ 動詞 | 言い切りの形がウ段(走る)。「走っ」は促音便の形。 |
| (4) | やがて | オ 副詞 | 用言(「傾きはじめた」)を修飾し、活用しない。 |
| (5) | あの | カ 連体詞 | 活用せず、体言(名詞)だけを修飾する。「この・その・あの・大きな・ある」など。 |
| (6) | けれども | キ 接続詞 | 文と文をつなぐ(逆接)。文の先頭にあって、独立して接続の働きだけをしている。※助詞の「けれども」(「重いけれども」)との区別に注意。 |
| (7) | は/を/たい/思っ | ア・イ・ウ 【完答】 | ア「は」=助詞、イ「を」=助詞、ウ「たい」=助動詞で、いずれも単独で文節を作れない付属語。エ「思っ」は動詞=自立語なので除く。三つそろって2点、一つでも欠けたり余ったりすれば0点。 |
| (8) | けれども/ああ/来る/ 悲しい/すぐに | ア・イ・オ 【完答】 | ア「けれども」=接続詞、イ「ああ」=感動詞、オ「すぐに」=副詞は活用しない。ウ「来る」=動詞、エ「悲しい」=形容詞は活用する。三つそろって2点(完答)。 |
| 番号 | 解答 | 解説・採点のポイント |
|---|---|---|
| (1) 4点 | イ | 冒頭でメロスは、王が人を信じられずに次々と命をうばっているという話を聞き、「暴政は許せない」という正義感から激怒する。ア・ウ・エは本文にない。 |
| (2) 4点 | イ | 王は人の心を初めから当てにしていない。この人間観が、メロスの「人を信じる」という考えと正面からぶつかり、物語の対立軸になる。 |
| (3) 5点 | (例)たった一人の妹の結婚式を挙げさせ、見送ってやるため。(26字) | 「妹の結婚式(婚礼)」(3点)+「挙げさせる/見送る=済ませてから戻る」(2点)で採点。 「逃げるため」「王をだますため」は0点。文末が「〜ため。」でなければ−1点。二十五〜三十五字から外れたら−1点。 |
| (4) 4点 | ウ | 王は猶予をメロスが本当に約束どおり戻るかを見届ける機会として与えた。本心では戻らないと見こんでおり、戻らなければ自分の考えが正しいと示せる。ア・イ・エのような好意や同情からではないので×。 |
| (5) 4点 | ア・イ・ウ 【完答】 | 氾濫した川(橋の流失)→山賊の待ちぶせ→照りつける日ざしとひどい暑さ、と妨害が段階的に重くなる。エ・オは本文にない。三つそろって4点、欠けても余っても0点。 |
| (6) 6点 | (例)疲れ切った体では走れないと言い訳をして、約束を投げ出したい気持ち。(33字) | 「疲れ果てて、もう走れない」(2点)+「自分に言い訳をしている/開き直り」(2点)+「約束をあきらめたい・投げ出したい」(2点)で採点。 倒れた様子をなぞっただけ(例「道に倒れた」)は0点。ここはメロスの最も人間的な弱さが出る場面であり、「友を思って悲しんだ」と美化してしまった答えは最大3点。文末が「〜気持ち。」でなければ−1点。三十〜四十字から外れたら−1点。 |
| (7) 3点 | ウ | 泉の水で生き返った後、メロスを走らせるのは「信じられている」という事実。ここで動機が名誉・義務から、友の信頼に応えることへと転換する。 |
| (8) 3点 | ア | 「わけのわからぬ大きな力」は、理屈や計算をこえたところから人を動かす力。名誉や義務ではないからこそ「わけのわからぬ」と表現されている。イの超人的体力ではない。 |
| (9) 5点 | (例)互いに一度は相手を疑った弱さを認め合い、許し合って信頼を取りもどしたこと。(37字) | 「一度は疑った=自分の弱さを互いに正直に認める」(3点)+「許し合い、本当の信頼を結び直す」(2点)で採点。 「けんかをした」「仲直りした」だけは最大1点。殴り合いは怒りではなく、弱さを隠さない正直さの表れである点をおさえているかが分かれ目。文末が「〜こと。」でなければ−1点。三十〜四十字から外れたら−1点。 |
| 番号 | 解答 | 解説・採点のポイント |
|---|---|---|
| (10) 3点 | イ | 王は言葉ではなく、二人の姿そのものによって「信実」が実在すると知らされ、考えを改める。アのような外からの圧力ではない。 |
| (11) 3点 | イ | 緋のマントと赤面によって、メロスは英雄から、はにかむ一人の若者に戻る。張りつめた場面のあとに笑いと明るい余韻を置く、効果的な結び。 |
| (12) 6点 | (例)相手を疑わず、約束を守り抜こうとする心のまことで、人と人とを結びつける力をもつものである。(45字) | 【ルーブリック】①「人を信じる/疑わない」(2点)②「約束や誠意を最後まで守り通す心」(2点)③「人と人とを結びつける/空虚な妄想ではなく実在する」(2点)。 ①②③のうち二つなら4点、一つなら2点。「正直なこと」だけの一語答えは1点。四十〜五十字から外れたら−1点。 |