第3学年 理科 定期テスト① 模範解答・解説
全58問/100点満点
知識・技能 60 思考・判断・表現 40
配点の原則 … 9(1)①〜⑤・9(2)、3(1)(2)、6(1)(3)、8(1)①②、10(1)〜(4) は各1点(計16問16点)。それ以外の42問は各2点(84点)。合計 100点。
★印(思考・判断・表現)= 40点、無印(知識・技能)= 60点。
1空気中の水蒸気(露点・湿度の計算)(2点×8=16点)
(1)露点空気を冷やしたとき、ふくみきれなくなった水蒸気が水滴に変わり始める温度。
(2)ア金属は熱を伝えやすいので、コップの表面の温度=中の水の温度とみなせる。イは逆。ウ・エは露点を正しくはかることと関係がない。
★(3)CA=10÷17.3×100≒57.8 %、B=15÷24.4×100≒61.5 %、C=10÷12.1×100≒82.6 %。水蒸気量が最大のBではなくCが正解。
(4)高くなる水蒸気量が多いほど、少し冷やしただけで飽和に達する。
★(5)10.7 g露点が12 ℃ → 空気1 m³ 中の水蒸気量は12 ℃ の飽和水蒸気量に等しい。表1より 10.7 g。
★(6)55 %室温22 ℃ の飽和水蒸気量は19.4 g/m³。10.7÷19.4×100=55.15… → 四捨五入して 55 %。
★(7)2.4 g8 ℃ の飽和水蒸気量は8.3 g/m³。10.7-8.3=2.4 g があふれて水滴になる。
★(8)2675 g10.7 g/m³ × 250 m³ = 2675 g。
(6)で「55.2 %」「55.1 %」と小数で答えたものは1点。(5)(7)(8)は単位の書き忘れは減点しない。
2雲のでき方(フラスコとピストンの実験)(2点×5=10点)
(1)凝結核空気中のちりやほこり。これを中心に水滴ができる。
(2)エピストンを引くとフラスコ内の気圧が下がり、空気が膨張して温度が下がる。露点に達して水滴ができ、白くくもる。ア・イは「押す」なので誤り、ウは膨張と圧縮が逆。
(3)ア少量の水が蒸発して、フラスコ内の空気の水蒸気量が多くなる(湿度が高くなる)。そのため少し温度が下がるだけで露点に達し、水滴ができる。イは線香の煙の役割、ウ・エは誤り。
★(4)1000 m水蒸気量12.1 g/m³ → 表1より露点は14 ℃。24-14=10 ℃ 下がればよい。100 m で1 ℃ 下がるので 10×100=1000 m。
(5)エ高気圧の中心付近では下降気流が生じる。ア(地面の加熱)・イ(山の斜面)・ウ(低気圧の中心)はいずれも上昇気流をつくる。
3前線の構造と雲((1)(2)各1点、(3)(4)各2点=6点)
(1)温暖前線暖気が寒気の上をゆるやかにはい上がる。図4の右側、傾きのゆるやかな前線。
(2)閉塞前線速く進む寒冷前線Pが温暖前線Qに追いつく。低気圧が最も発達したあとにできる。
★(3)イa:寒冷前線面で急に押し上げられ垂直に発達 → 積乱雲。b:暖気の中にできる小さな雲 → 積雲。c:温暖前線面の低いところに広がる厚い雲 → 乱層雲。d:温暖前線のはるか前方・高空の細い雲 → 巻雲。
(4)ア寒冷前線(P)通過後は寒気におおわれるので気温が下がり、風向は南寄りから北寄りに変わる。温暖前線通過後ならエ。
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4気象観測のグラフ(図5)の読み取り(2点×4=8点)
★(1)ウ(17時ごろ)16時から17時にかけて気温が24 ℃ → 16 ℃ に急激に下がり、同時に湿度が50 % → 84 % に急上昇している。この急変のときに前線が通過した。
★(2)寒冷前線気温の下がり方が「短時間で急激」であることが寒冷前線の特徴。温暖前線なら通過後に気温が上がる。「寒冷」のみ・「寒令前線」などの誤字は不可。
★(3)例)16時から17時にかけて、気温が急激に下がり、湿度が急激に上がっているから。 採点基準(2点):
①「気温が(急に)下がった」にふれている … 1点
②「湿度が(急に)上がった」または「短時間で急激に変化した」にふれている … 1点
「気温が下がったから」だけでも1点。時刻だけを書いたものは0点。
★(4)24 ℃左の目盛り(気温)は6 ℃ ごと。12時の点はちょうど24 ℃ の目盛り線上にある。
5日本の天気(図6〜8)(2点×6=12点)
(1)①西高東低等圧線が南北方向にせまい間隔で並び、北西の季節風が強くふく。
(1)②エ(冬)西(大陸)に高気圧、東(太平洋)に低気圧。
(2)小笠原気団図7は南東の太平洋上に大きな高気圧(太平洋高気圧)が発達し、日本列島をおおっている夏の天気図。
(3)ウ(高温・多湿)低緯度の海上で発達するためあたたかくしめっている。イはシベリア気団、エはオホーツク海気団に近い。
(4)梅雨前線オホーツク海気団と小笠原気団の勢力がつり合い、停滞前線となる。「停滞前線」も可。
★(5)ウ陸は海よりあたたまりやすいので、昼は陸上の空気が上昇して気圧が低くなり、海から陸へ風がふく(海風)。アは原因が逆、イ・エは向きまたは原因が誤り、オ〜クは夜(陸風)。
6生物の進化(図9)((1)(3)各1点、(2)(4)各2点=6点)
(1)相同器官共通の祖先から変化してできた器官。進化の証拠の1つ。
★(2)アスズメのつばさもイヌの前あしも、セキツイ動物の前あしが変化したもの。イ(チョウのはねとスズメのつばさ)は、はたらきは同じでも起源が異なる相似器官。ウ・エ・オも起源が異なる。
(3)痕跡器官ヘビの骨盤・後ろあしの骨、ヒトの耳を動かす筋肉や虫垂など。
(4)ウ始祖鳥は、羽毛・つばさ(鳥類の特徴)と、つばさの爪・口の歯(ハチュウ類の特徴)を合わせもつ。アは現在の鳥類、イはハチュウ類の説明。
7無性生殖(図10)(2点×4=8点)
(1)無性生殖受精を行わず、体細胞分裂だけでふえる。子は親と同じ形質(クローン)になる。
(2)出芽ヒドラ・酵母菌など。Aのゾウリムシのようなふえ方は「分裂」。
(3)エ種子は受精によってできるので有性生殖。ア・イ・ウはいずれも栄養生殖(無性生殖)。
★(4)256 匹2日=48時間。48÷6=8回分裂する。1匹が2倍ずつ8回 → 28=256匹。
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8細胞分裂の観察(図11・図12)((1)①②各1点、(2)(3)(4)各2点=8点)
(1)①根冠根の先端をおおい、成長点を保護している部分。
(1)②成長点根冠のすぐ内側。ここで体細胞分裂がさかんに行われ、根がのびる。
(2)イうすい塩酸は、細胞どうしを結びつけている物質をとかす(解離)。アは染色液、ウ・エは誤り。
★(3)ア → エ → イ → オ → ウア(核だけが見える)→ エ(核の中に太いひも状の染色体が現れる)→ イ(染色体が中央に1列に並ぶ)→ オ(染色体が2つに分かれ両端へ移動)→ ウ(しきりができ、2つの細胞になる)。完答で2点、途中までの部分点はなし。
(4)酢酸カーミン液
(酢酸オルセイン液)
どちらか一方が書けていれば正解。「ヨウ素液」「ベネジクト液」は不可。
9遺伝の研究の歴史((1)①〜⑤・(2)各1点、(3)2点=8点)
(1)①ア(メンデル)エンドウの7つの形質を調べ、分離の法則などを見いだした。イのダーウィンは進化(自然選択説)。
(1)②エ(染色体)核の中にあり、細胞分裂のときにひも状に見える。ウの細胞膜は細胞の外側。
(1)③オ(二重らせん)2本の長い鎖がねじれて向かい合った構造。
(1)④キ(塩基)A・T・G・C の4種類。AとT、GとCが決まった相手と結びつく。
(1)⑤ケ(インスリン)大腸菌にヒトの遺伝子を組みこんでつくられる、糖尿病の治療薬。
(2)DNAデオキシリボ核酸。小文字やひらがなは不可。
(3)遺伝子組換え「遺伝子組換え技術」も可。「品種改良」「クローン技術」は不可。
10被子植物の受精(図13)((1)〜(4)各1点、(5)2点=6点)
(1)花粉管花粉が柱頭につくと、胚珠に向かってのびる管。
(2)精細胞花粉管の中を運ばれる、植物の雄の生殖細胞。
(3)受精精細胞の核と卵細胞の核が合体し、受精卵ができる。
(4)胚受精卵が体細胞分裂をくり返してできる。胚珠全体はのちに種子になる。
★(5)7 本生殖細胞は減数分裂でつくられ、染色体の数が体細胞の半分になる。14÷2=7本。受精卵では7+7=14本にもどる。
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11遺伝の規則性(エンドウの種子の形)(2点×6=12点)
(1)潜性(の形質)子の代に現れないほうの形質。現れるほう(丸)は顕性の形質。「劣性」も可。
(2)分離の法則減数分裂のとき、対になった遺伝子Aとaが分かれて別々の生殖細胞に入る。
★(3)丸:しわ = 3:1子はすべて Aa。Aa × Aa → AA:Aa:aA:aa = 1:1:1:1。丸(AA・Aa・aA)が3、しわ(aa)が1。
★(4)イ(1350個)しわ(aa)は全体の 1/4。5400 × 1/4 = 1350個。ウ(2700個)は 1/2、エ(4050個)は丸い種子の数。
★(5)1/2子と同じ組み合わせは Aa。孫は AA:Aa:aa = 1:2:1 なので 2/4 = 1/2。「2/4」でも正解。
★(6)丸:しわ = 5:3 孫は AA:Aa:aa = 1:2:1。各株が同じ数(4粒とする)の種子をつくるとすると、
・AA(1株)→ 丸 4粒
・Aa(2株)→ 丸 6粒、しわ 2粒(1株あたり丸3:しわ1)
・aa(1株)→ しわ 4粒
合計 丸 4+6=10粒、しわ 2+4=6粒 → 10:6 = 5:3。
(3)(6)は「3:1」「5:3」以外の表し方(1:1:1:1 など)は不可。(5)は分数以外(50 % など)でも内容が正しければ正解とする。
◆配点一覧
大問1234567891011合計
小問数8544644575658
配点161068126888612100
うち★10228222202840
◆出題形式の内訳
形式語句記入記号選択計算・数値記述合計
問題数242211158
割合41.4 %37.9 %19.0 %1.7 %100 %
知識・技能 60点 + 思考・判断・表現 40点 = 合計 100点
〔出題範囲〕 気象のしくみと天気の変化(露点・飽和水蒸気量・湿度の計算・雲のでき方・前線と雲・気象観測のグラフ・日本の天気・海陸風)/生命の連続性(進化と相同器官・無性生殖・細胞分裂・遺伝の研究史・花粉管と受精・遺伝の規則性)
〔資料〕 図1 コップの実験装置/図2 飽和水蒸気量のグラフ/表1 飽和水蒸気量/図3 フラスコとピストンの装置/図4 前線の断面/図5 気象観測のグラフ/図6〜8 天気図3枚/図9 前あしの骨格3種/図10 無性生殖/図11 根の先端/図12 細胞分裂のスケッチ/図13 受精のようす/表2 遺伝子の組み合わせ … 計15点
〔ねらい〕 知識・技能では用語の正確な定着を、思考・判断・表現では、表やグラフから必要な値を読み取って計算する力、観察・実験の結果を原理から説明する力、遺伝子の組み合わせを使った確率的な推論、そして気象データの変化を因果関係で説明する記述力を問う。
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