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公募推薦の小論文の書き方|基本の型と、時間内に字数を埋めるコツ

公募推薦などで課される小論文は、「立派な内容」より「筋の通った構成」が評価の土台になります。ここでは、基本の流れとポイント、そして時間内に字数を埋めるコツをまとめます。

1. 問題文を正確に読み取る

  • 設問をじっくり読み、何を問われているのかを正確に把握する
  • 答えるために必要な要素や、具体例が求められているかを確認する
  • 「あなたの意見を述べよ」なら、賛成か反対かなど立場をはっきり示す

2. 基本は3部構成

部分書くこと
導入テーマの背景や重要性を簡潔に述べ、自分の主張(立場)を示す。最初に結論を述べると読み手が理解しやすい
本文根拠や具体例を挙げて説得力を持たせる。反対意見や別の視点にも触れると論理に深みが出る
結論主張を再確認して簡潔にまとめる。将来の展望や読み手へのメッセージで締めてもよい

3. 論理的な流れを意識する

  • 一貫性:導入で示した立場を最後までぶらさない
  • 因果関係:「なぜそう考えるのか」を明確にする。「なぜ」「どのように」と自分に問いかけると考えが深まる

4. 表現のポイント

  • 簡潔で明確に:無駄な言葉を避け、シンプルに書く
  • 敬体(です・ます調):小論文では一般的
  • 接続詞を活用:「一方で」「そのため」「しかし」「さらに」などで段落間のつながりを示す

5. 書き終えたら推敲する

  • 誤字脱字のチェック:小さなミスも評価に影響する
  • 論理の一貫性:主張がぶれていないか、構成が適切か
  • 分かりやすさ:第三者に伝わる表現になっているか

例:テーマ「テクノロジーの発展と人間社会」

導入

近年、テクノロジーの発展が急速に進み、私たちの日常生活や労働環境に大きな変化をもたらしています。(背景)本稿では、テクノロジーの進化がもたらす利点と課題について考察し、テクノロジーと人間社会の望ましい関係について提言します。(何について書くのか)

本文

まず、テクノロジーの発展は、労働の効率化や生活の質の向上に寄与しています。たとえば、AIを用いた自動化により、業務の効率が大幅に改善されました。(良い点)

しかしその一方で、テクノロジーの進化によって雇用機会が減少し、人間の役割が限定される懸念もあります。(課題)

したがって、これからの社会では、テクノロジーの利点を活かしつつ、人間との役割分担や教育の在り方を見直すことが重要です。(これからどうすべきか)

結論

テクノロジーと人間が共存するためには、相互の役割を補完し合う社会が必要です。(もう一度、これからどうすべきか)テクノロジーを適切に活用し、人間の価値を最大限に引き出すことで、持続可能な社会の実現が可能になると考えます。(それによってどんな社会が実現できるのか)

一番大切なのは、時間内に字数を埋めること

白紙や未完成の答案では評価のしようがありません。まずは制限時間内に、指定字数を最後まで書ききることを最優先にしてください。

① 導入をしっかり書く

問題の背景と、これから何を書くのかを書きます。慣れれば手がすぐに動くようになる部分です。

② 本文は「形」を整える

私はこれまで1000人以上の受験生の小論文を指導してきましたが、高校生の段階で完成度の高い論を書ける人はほとんどいません。ですから、難しいことや立派なことを書こうとしなくて大丈夫です。ただし、論理的に矛盾しないこと、主語と述語が対応していることだけは徹底してください。たとえば次のような形です。

私はAを主張します。理由は、Bだからです。確かに、Cという意見があるのはわかります。しかし、それはDという点を考えれば、問題ないはずです。

中身のA〜Dはひとまず置いておき、この「形」をきちんと整えられれば、十分に合格できる可能性が出てきます。

③ 結論は導入と対応させる

導入で「何について書くのか」が明確になっていれば、結論はそれに対する自分の意見を書けばよいことになります。本文と同じ内容でも、できれば違う言い方で表現したいところですが、時間がなければ、同じことをもう一度書いても論理的に矛盾していなければ問題ありません。何より、時間内に字数を埋めることが一番大切です。

関連記事:公募推薦の仕組みや向き不向きについては「公募推薦を狙うメリットとデメリット」もあわせてご覧ください。
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