やることを全部書く。できる日に入れる。終わったら消す。
中学生の勉強計画は、今日やることが見える形にすると取り組みやすくなります。定期テストまでの予定をつくる5つの手順と、保護者の方にできる支え方を紹介します。
「計画を立てても、その通りに勉強しない」「テスト直前に学校ワークが残ってしまう」。そんなときは、予定の中身を一緒に確かめてみてください。
「数学を頑張る」「毎日2時間勉強する」だけでは、何から始めて、どこまでやれば終わりなのかが分かりません。まずは教材・ページ・終わりの基準を具体的にすることから始めましょう。
この記事の内容
中学生の勉強計画を立てる5ステップ
① 目標にするテストと日付を決める
次の定期テストの日をカレンダーに書きます。「何点を目指すか」に加えて、「テスト範囲の基本問題を答えを見ずに解けるようにする」など、目指す状態を言葉にしましょう。
② 教材・ページ・取り組む回数を全部書く
各教科で使う教材を決め、取り組むページを書き出します。学校の提出課題も含めます。「2周する」と決めたら、2周目に取り組む時間まで予定に入れる必要があります。教材を増やす前に、今ある教材で何を終わらせるのかを整理しましょう。
数学の書き方の例
学校ワーク p.10〜29:20ページ
1周目:全ての問題を解く・丸つけ・間違い直し
2周目:間違えた問題を、答えを隠して解き直す
教材・ページは説明用の例です。2周目の範囲は1周目の結果を見て確定します。
テスト範囲が未発表なら、授業の進み具合から仮の範囲で組み、範囲表が出たら修正します。
③ 勉強できる日と時間をカレンダーに書く
部活・習い事・用事を先に書き、勉強できる日に○、難しい日に×をつけます。○の日には「19時〜21時の2時間」など、使える時間も書きましょう。
放課後なら「1時間+1時間」を一つの例にできます。ただし、全員が毎日2時間取るという意味ではありません。30分の日、1時間の日も含め、睡眠や休憩を確保したうえで、実際に使える時間で考えます。
予備日は、最初に確保します。
週に1回、遅れた分を終わらせる時間を空けておきます。毎日を予定で埋めると、一度遅れたときに調整しにくくなります。
④ 1時間でできる量を測り、毎日に割り振る
実際に教材を使い、解く・丸つけ・間違い直しまで含めて、1時間で何ページできるか確かめます。4〜6ページできたなら、まずは少なめの4ページで組む、といった考え方です。
最初は1日に多くの教科を詰め込まず、「数学1時間・英語1時間」のように、取り組む内容を分かりやすくします。教材や単元によって進む速さが違うので、ページ数は調整してください。
⑤ 終わったら消し、週末に調整する
丸つけと間違い直しまで終わった項目には、線を引きます。終わった量と残った量が見えるので、翌日にやることも確認しやすくなります。
その日に終わらなかった分は予備日に移します。週末には「残りはどれだけか」「1日の量が多すぎなかったか」を見直し、翌週の予定を直しましょう。
1週間・4週間の勉強計画の例
数学20ページ・英語20ページを、それぞれ1日4ページずつ進める例です。水曜日は勉強が難しい日、日曜日は予備日とします。
| 曜日 | 数学 | 英語 |
|---|---|---|
| 月 | p.10〜13 | p.20〜23 |
| 火 | p.14〜17 | p.24〜27 |
| 水 | × 用事がある日 | |
| 木 | p.18〜21 | p.28〜31 |
| 金 | p.22〜25 | p.32〜35 |
| 土 | p.26〜29 | p.36〜39 |
| 日 | 予備日:終わらなかった分を進める | |
2周目まで、最初から見通す
| 1週目 | 数学・英語の1周目 |
|---|---|
| 2週目 | 理科・社会の1周目 |
| 3週目 | 国語の1周目+数学・英語の2周目 |
| 4週目 | 理科・社会・国語の2周目+苦手の確認 |
これは配分の例です。国語の範囲が広い場合や苦手がある場合は、早い週から入れます。単語・漢字などの短い復習や、学校で新しく習った内容の確認は、必要に応じて続けます。
全てのページが収まらなければ、使える時間、教材、取り組む範囲を見直します。学校の提出課題を確認しつつ、基本問題や苦手な範囲の優先順位を先生と相談しましょう。
計画が続かないときは、量と手順を見直す
予定が進まなかったときに、気持ちの問題だけで片づけると、直せる点が見えなくなります。次の3つを確認してみてください。
- 時間は足りていたか:「解くだけ」で量を決め、丸つけや解き直しの時間が抜けていないか。
- 始める内容が具体的か:教材名とページまで決まっていて、迷わず開けるか。
- 調整する余地があるか:予備日があり、部活や学校の課題の増減を反映できているか。
同じ遅れが続くなら、1時間でできる量を測り直します。できなかった分を翌日に積み上げ続けず、予定全体を組み直すことが大切です。
保護者の方は「確認の仕方」を本人と決める
計画を保護者だけで決めると、本人にとって実行しにくい予定になることがあります。まずは「どの日ならできそうか」「この量を終えるのにどれくらいかかるか」を聞きながら、本人と一緒につくりましょう。
声のかけ方の例
「今日やるページは、どこに書いてある?」
「残った分は、いつに移そうか?」
「次の週は、どのくらいの量ならできそう?」
毎日どこまで確認してほしいか、週末に一緒に見直すかも、本人と相談します。終わった項目を一緒に見て、「ここまで終わったね」と事実を共有する方法もあります。
目的は、保護者が管理し続けることではなく、本人が予定を見て取り組み、必要なときに助けを求められるようになることです。
ことばこでは、予定づくりから進捗確認まで支えます
名古屋市千種区・覚王山の学習塾ことばこでは、城山中の生徒をはじめ、一人ひとりの学習状況に合わせて予定を立てています。塾でその予定に取り組み、進み具合を確認し、分からないところの質問にも対応します。
「何をすればよいか分からない」「計画を立てても終わらない」という場合は、教材や取り組む量から一緒に整理します。勉強の仕方を身につけ、学習習慣につなげていくための支援です。
学習計画や勉強の進め方をご相談ください
今の学習状況やお困りのことを、保護者面談でお聞かせください。
勉強計画について、よくある質問
テストの何週間前から計画を立てますか?
この記事では4週間の例を示しています。必要な期間は教材の量と使える時間で変わります。範囲発表を待たずに仮の予定を立て、発表後に調整することもできます。
毎日5教科を入れる必要がありますか?
慣れないうちは1〜2教科を中心にすると、予定が分かりやすくなります。単語や漢字などの短い復習は別に続け、テストまでに全教科が終わるかを確認します。
親が毎日チェックしたほうがよいですか?
本人が必要としている支え方に合わせます。毎日の短い確認にするか、週末の見直しにするかも相談し、本人が自分で確認する機会をつくりましょう。
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執筆:尾関 雄飛|学習塾ことばこ 代表
名古屋大学教育学部卒。元高校国語教員。覚王山で、勉強の仕方と学習習慣づくりを支えています。
